スモールビジネスはどのように外注を活用すべきか
まず社長がやってみて業務を理解してから発注する
最近お会いした方に「よく一人社員で事業をやっていますね」と言われるのですが、初期でお金ないときはまず社長がすべての作業を自分でやってみて、外注すべきだと思ったものを少しずつ発注すべきだと思っています。
売上が立たずどうしても支出を抑えたいなら、外注もできるだけ抑え、社長のマンパワーで爆速で大量の業務をこなすのも一つの選択肢だと思います。
もし外注する場合ですが、自分でやってみていないものを外注すると失敗する可能性がとても高いです。
今日はそんなトピックについて解説します。
なぜ自分でやった経験がない業務の発注は失敗しやすいか
自分でやっていないので正しく作業時間、大変さ、作業のコツがわからないので、正しい報酬金額も設定しづらく、外注で上がってきた成果がどれくらい妥当なのか、改善してもらうならどこをどのように改善してもらうといいかもわかりません。
そもそも外注が正しいのか、社内でやったほうがよくないか、などの判断もできません。
また、自分で経験した上で外注先と面談すると、どの外注先が本当に詳しそうか、依頼すべきかも判断しやすくなります。
例えば、広告なら、自分でまずFacebookを10万円分運用してみて、そこで出た疑問を外注先候補との面談で疑問をぶつけてその回答を見るようなやり方です。
逆にいうと、自分でやっていなくても適切な報酬額、成果の妥当性、改善の指摘ができるのであれば、自分で手を動かす前から最初から外注してもいいかもしれません。
少し前に研究所で盛り上がったLP発注の件もこの周辺の話だと思います。
社長がなんでもやりすぎるのも問題
ただ、社長がなんでもやりすぎるのも問題で、外注してある程度社長の手を空かせて、より付加価値が高いものにフォーカスすべきシチュエーションも当然あります。
付加価値が低い単純作業など、外注すべきものは適切に外注したほうが絶対いいです。
どこにどのように外注すべきか、コンサルなら個人がおすすめ
外注のコツですが、ジャンルなどによるとは思いますが、大手企業に発注するのは基本的に悪手で、信頼できる中小零細か、個人に直接発注した方が往々にして安く済みます。
コンサルの場合、私はほぼ確実に企業には発注しません。
本当に優秀なコンサルをつけてもらうためにはかなり大きい金額で依頼しなければなりませんし、安いと新卒2-3年目の担当者がついて、成果が上がりません。
なのでコンサルの場合は、優秀な個人に時間単価でお願いすることです。
例えばFacebook広告の優秀な個人のコンサルを入れたい場合、時給1万円も払えばそれなりに優秀な個人に依頼できます。
時給1万円で週3時間稼働、月12万円くらいで一定稼働してもらえますが、企業にコンサル依頼して月12万円だと成果物の品質はかなり低いと思います。
外注のコツは業務を分解して各作業を個別に外注すること
「チャンネル登録者数が100万になるような人気のYouTubeを作ってください」のように丸っとプロジェクトごと依頼すると、すごくお金がかかってしまいます。
しかし「チャンネル登録が100万になるような人気のYouTube」を作るための個々の作業、例えばサムネイル作成、企画、編集、撮影など、作業を分解して一つ一つを分けて発注すると、恐ろしく安く済みます。
作業を分解して作業ごとに個別に企画して発注するというのは当然かなりめんどくさいですが、そういっためんどくさいことを乗り越えることでコストを安く抑えられ、それが競争力にもなります。
逆にいうと、受託の場合はできるだけ丸っと受注してこっちで分解して作業し丸っと納品したほうが利益率が上がります。
以上、スモビジで避けては通れない、「どこまで社長がやるか」「どのように外注していけばよいか」の私なりの解説でした。
この本でもっと詳細が解説されています。(YouTubeの例えはこの本の受け売りです)
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