『明日につづくリズム』(著者:八束澄子)は豊島岡女子、東京電機大、八雲、日大藤沢中学校で出題されました!中学受験国語の入試問題の内容を紹介!
■『明日につづくリズム』(著者:八束澄子)について
この本は、瀬戸内海の因島に住む中学3年生の千波と千波の家族、親友の恵を中心とした物語です。千波と恵は同じ保育園で育ち、同じ因島出身のポルノグラフィティが大好き。物語中に何度もポルノグラフィティの曲が流れます。
千波の家では母のぶ子の一存で里子を引き取ったため、千波とは血のつながらない弟大地がいます。千波にとって、大地は可愛くもあり、面倒でもあり…しかし、ある事件をきっかけに、千波一家は家族らしくなっていきます。そして、千波も恵もそれぞれの夢に向かって、高校へと自分たちの行き先を考えます。
ポルノグラフィティの音楽のように、明るくて楽しい物語です。
会話文は因島の方言で語られていますが、それがとってもあったかく感じます。
中学生に一番向いていると思いますが、小学生でも楽しめます。
特に、女の子向け。
物語の長文が出る中学を受験したい女の子は必読です!
2014年度第2回八雲学園中学校、2015年度第1回豊島岡女子学園中学校、2016年度第1回東京電機大学中学校、2017年度第1回日本大学藤沢中学校の国語の入試問題で出題されました。
塾のテキストにも掲載されています。
◆2014年度第2回八雲学園中学校の国語の入試問題
大問2番で「第2章 そう 遠くから近くから君のこと見ている」から出題されました。大問1番は論説文(荘司雅彦『13歳からの法学部入門』)で、大問3番は3字熟語、主語述語、語句の使い方、漢字の書き取り、読みで、大問3番まででした。
この大問2番の設問形式は、適語補充が1問、4択の記号選択問題が4問、抜き出しが2問、字数制限つき記述問題が1問、自由記述問題が1問で全部で9問の出題でした。
◆2015年度第1回度豊島岡女子学園中学校の国語の入試問題
大問2番で「第5章 そうだ ぼくはくまだった よかったな」から出題されました。大問1番は説明文で、大問2番までです。
千波が恵の家に寄って、恵の将来の夢を聞かされ、素直に頑張ってと言えない場面が出題されました。
この大問2番の設問形式は、語句の補充が2問ありますが、それも5択になっているので、5択の記号選択問題が全部で12問です。
◆2016年度第1回東京電機大学中学校の国語の入試問題
大問2番で「第5章 そうだ ぼくはくまだった よかったな」から後半部分が出題されました。千波と大地の家が火事になり、お母さんが大地を守ったために火傷で入院して、2人で家に帰ってきた場面です。
大問1番は論説文、大問3番は慣用句、文学史、修飾・被修飾の関係、熟語の組み立て、俳句の季節、大問4番は100字のテーマあり作文でした。
この大問2番の設問形式は、4択の記号選択問題が7問、自由記述問題が1問で全部で8問でした。
◆2017年度第1回日本大学藤沢中学校の国語の入試問題
大問3番で「第7章 夏盛り 折古の浜」から一部改変ありで出題されました。千波と恵が久しぶりに一緒に海へ行き、千波が行きたい高校のことを語る場面です。大問1番は、漢字の読み書き、部首、総画数、熟語の組み立て、文法などの知識問題、大問2番が論説文で大問3番まででした。
この大問3番の設問形式は、語句の意味・表現技巧の問題も4拓の記号選択になっているので、4択の記号選択問題が7問、適語補充が1問、抜き出し2問、自由記述問題が1問でした。