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『きみの友だち』(著者:重松清)は鎌倉学園中、公文国際学園中で出題されました!中学受験国語の入試問題の内容を紹介します!

■『きみの友だち』(著者:重松清)について

この本は、連作短編という形をとりながら、結果的に長編小説のようになっています。

最初の「あいあい傘」の章で、和泉恵美は小学4年生のときに交通事故に遭い、その後遺症で松葉杖がないと歩けなくなってしまいます。恵美はそのことを受け止めることができず、事故を友だちのせいにしたため、友だちもいなくなってしまいます。しかし、同じように病気を患っていてよく入院している由香ちゃんと仲良くなることができ、由香ちゃんが恵美の生涯の友だちとなるのです。

次の「ねじれの位置」の章で、和泉恵美の弟、和泉文彦「ブンちゃん」が小学5年生、姉の恵美は大学1年生で登場します。なんでも一番だったブンちゃんに中西基哉「モトくん」というライバルが出現します。

恵美の友だちの堀田ちゃんやブンちゃんの小学校低学年からの友だち三好くんなど、章ごとに主人公が変わり、成長していきます。

最終章は恵美の結婚式になり、文庫で400ページを超えるので、読み終わったときは感無量という感じでした。ですが、小学生が全部読むのはかなりきついでしょう。

友だちについて考えさせられます。本当の友だちって何だろう?と。

中学受験でも、最初の2つの章「あいあい傘」と「ねじれの位置」が出題されました。塾のテキストにも掲載されています。この2章だけでも読んでみるといいでしょう。

また、この作品は、2008年7月に映画となり公開されたそうです。

中学受験では、2017年度公文国際学園中等部A入試2018年度第1回鎌倉学園中学校の国語の入試問題で出題されました。

◆2017年度公文国際学園中等部A入試の国語の入試問題

大問1番で「ねじれの位置」の1から文庫で約8ページ分出題されました。
ブンちゃんが作った交通安全の標語が、満場一致で決まるところに、転校してきた中西くん(モトくん)が意見を言って、ブンちゃんが作った標語の一部が変えられてしまうという場面です。
大問2番は説明文、大問3番は漢字の書き取り、慣用句のような問題、敬語、言葉の使い方でした。

この大問1番の設問形式は、語句の意味が1問、適語補充が2問、穴埋め問題が1問、5択の記号選択問題が4問、80字記述が1問、30字記述が1問、100字記述が1問で全部で11問でした。

◆2018年度第1回鎌倉学園中学校の国語の入試問題

大問3番で「あいあい傘」の2から文庫で約9ページ分出題されました。
なわとび大会で飛ぶことができない恵美と由香ちゃんが回し手になり、由香ちゃんからなわを回す練習をどうするかと訊かれる場面です。
大問1番は漢字の読み、大問2番は漢字の書き取り、大問4番が説明文、大問5番が漢字パズルでした。

この大問3番の設問形式は、慣用句が1問、適語補充が1問、語句の意味が1問、4択の記号選択問題が7問、抜き出しが1問、50字の記述問題が1問で全部で12問でした。

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