『奮闘するたすく』(著者:まはら三桃)は明治大学付属中野中で出題されました!中学受験国語の入試問題の内容を紹介します!
■『奮闘するたすく』(著者:まはら三桃)について
この本は、小学5年生の野沢佑が、おじいちゃんの介護施設のデイサービスについていき、そこで出会った人たちとの交流を描いたお話です。
野沢佑は、担任の早田先生から夏休みの自由研究に、おじいちゃんが利用する介護施設のデイサービスをレポートするように頼まれ、デイサービスにおじいちゃんと一緒に行くようになります。おじいちゃんは元刑事のしっかり者だったのですが、認知症の疑いが出てきてしまい、さらに、家の中で転倒し、右足首を痛めてお風呂に一人で入れなくなってしまったため、入浴サービスを受けることになったのです。
デイサービス先では、インドネシアから日本へ介護福祉士の資格を取りに来ているリニさんという職員や、看取りの部屋のキワ子さんと出会い、何も知らなかった佑は、いろんなことを学んでいきます。そして、最初はイヤイヤだったのに、だんだん一生懸命に、まさに”奮闘するたすく”となっていくのです。
なかなか小学生で、介護施設のデイサービスのお手伝いなんてしたことないと思いますが、これからの日本社会では、本当に大切な必要なことだなとつくづく感じます。
頑張る佑を応援したい気持ちになりました。
大きな事件やハラハラするような展開はありませんが、全236ページ、フリガナも多く小学生向けに印刷されていて、読みやすいです。
高齢化社会の日本で大切なテーマが明るく取り上げられています。
子どもたちとおじいちゃん、おばあちゃんとの交流って大切なことですよね。
2018年度第1回明治大学付属中野中学校の国語の入試問題で出題されました。
◆2018年度第1回明治大学付属中野中学校の国語の入試問題
大問1番で、「第12章 セミの脱皮」からリード文ありで、第12章全文(単行本で11ページ)が出題されました。花の部屋という看取りの部屋にいるキワ子さんに佑、一平、早田先生に会いに行く場面です。
大問2番は四字熟語、大問3番は熟語の組み立て、大問4番は漢字の読み、書き取りで大問4番まででした。
この大問1番の設問形式は、適語補充が2問、主語を答える問題が1問、抜き出しが5問、慣用句が1問、修飾・被修飾の関係が1問、表現技法の問題が1問、4択の記号選択が3問、脱文挿入が1問、15字の記述が2問、自由記述が4問で全部で21問でした。
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