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愛犬とのお別れ 繁殖リタイア犬の子
月王との思い出
先日実家で飼っていた愛犬が亡くなった。
「月」の「王」様とかいてつきお。変わった名前だよね。(お月見シーズン生まれだからかな?)
犬種はパピヨンで性別はオス。12歳だった。
ママがブリーダー施設で里親を募集しているのを知って、パパとママで見に行った際にいた子が月王だった。
最初は見に行ってその日にすぐ「飼います」って言うつもりはなかったらしいんだけど、月王の前に飼っていたパピヨンのラム(♀)に似ていたこと、「次来た時にはもう別の人に譲られてこの子はもういないと思いますよ」と言われたことから、2018年6月10日に、突然私たちの家族になった!
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月王を飼う前までは、犬を販売するためのブリーダー施設で、里親を募集することがあるのを知らなかった。
月王はもともと繁殖犬といって、メスのパピヨンと交配して子供を作る役割があったそう。
年齢が6歳になり繁殖犬としての役目を終え、繫殖リタイア犬となった月王が、その後の生涯を一緒に過ごす家族を探しているところで出会ったのが私たちだ。
月王を飼い始めてびっくりすることがたくさんあった。
ケージの中にいるのはトイレくらいで家族みんなに甘えるラムちゃんとは違って、月王はケージの中が一番安心できる場所で、抱っこをされるとぶるぶる震えて白目がちな不安そうな顔。
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人間に甘えたり撫でられるのが嬉しくてお腹出しちゃう!なんてことは滅多になかった。
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犬は飼い主には懐いて、最初は緊張してても慣れたら甘えまくるのかと思ってた。
ずーっと長い間、繁殖犬として生活してきた月王が、突然人間に囲まれた環境で暮らしていくことは大変なことだったみたい。
でも、月王が来るちょっと前に野良猫でうちにやってきたみーちゃんとは家に来た時からずっと仲良しだし、どんな犬とも程よい距離感でいられるジェントル犬(ケン)🐶なんだけどね。人がちょっと嫌いで雷が大嫌い⚡
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当初はケージの中にいても震えてるし、初めて歩く芝生もちくちくするからか上手に歩けないし、お散歩も慣れない人と一緒だと隙あらば帰ろうとする(たまに走って勝手に帰ってた)けれど、
少しずつお散歩も好きになって、誰かがご飯を食べていると「俺にもくれえ!」と欲しがったり、撫でるのをやめると「もっと触って!」ってアピールするようになって、月王は月王なりに私たちの家族になってくれたみたいだった!
かつてはマリー・アントワネットのペットとしてヨーロッパの貴族に寵愛された長い耳毛ときれいな毛並みが特徴の気高きパピヨンも、我が家にかかれば冬以外男一貫サマーカット、たまにのママ理容室で毛並みばらばらの散切り体も気に入ってくれてたよね?ね?
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おじいちゃんになってから心臓が悪くなっていったりで、お散歩も元気だったころの距離を歩くのは大変そうで、前ほどの距離を歩けない分太っちゃったり、息を切らして苦しそうなときもあったけど、繁殖犬を終えた後のペットライフを、私たちの家族としてのんびり楽しく過ごしてくれたんじゃないかなあ。
パパとお姉ちゃんがさいごを看取って、私も連絡を聞いて見にいった。
もう息をしていない姿を見て、え、本当?めちゃめちゃ可愛いじゃん。抱きしめても震えてなくて、うちに来て一番安心した表情を浮かべて甘えて寝ているだけみたい。
でもまだ、慣れない抱っこにぶるぶる震えて、光がない黒目に白目むき出しで不安そうな可愛くない表情見せてくれてもいいんだよ。
ラムがいなくなって家は少し静かになったけど、月王が私たちの家族になってくれて、また家が明るい雰囲気になって嬉しかったよ。月王の繁殖犬時代に培った犬同士のコミュ力を活かして、天国ではびびりのせいできっと今でも犬の友達がいないラムと仲良くしてあげてね🌈🐕🐕
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繫殖リタイア犬を飼ってから考えるようになったこと
ほとんどのペットが人間に愛される・・・悪く言うと人間のエゴのための愛玩動物として生まれてきている。
でも、月王みたいに繁殖犬という役目がある子は長い間、人間の家族にとして愛されるということを知らない。
そんな子が環境が突然変わって、人間に囲まれる生活になって、抱っこされて嬉しいと思えなかったり、おもちゃで遊ぶことが楽しいということがわからないこと。それははどうしたって仕方のないことなんだけど、それって本末転倒っていうか、悲しいことだなあ、月王と同じ境遇の子は本当は1匹でも少ない方がいいよなあと、月王を飼ってから考えるようになった。
また、ちょっと前に見た生体販売のために、命をお金としか思っていないような酷い環境で飼育している業者のニュースは、あまりにも酷い内容に涙が出た。見た目の可愛さを優先させて大型犬と小型犬をミックスさせて販売することもおかしいよ。
ぽんスキーですら唖然としてるのにこれはさすがに..。お金儲けしか考えてない交配すぎて鳥肌立つ。 pic.twitter.com/d5JjGP9Dwl
— セン(おれなんの飼い主) (@orenaaaan) June 9, 2024
繁殖犬の数を減らすのも、虐待でしかない環境に置かれたり、その結果死んでしまう子を減らすのも、世の中の生体販売の需要が低くならないといけないんだよなあ。
フランスでは2024年からペットショップで犬と猫の販売が禁止になったらしい。犬・猫を飼う場合は、正規のブリーダーから購入するか、保護団体などから譲り受けるという方法になる。
販売する側・飼う側の条件は日本も厳しくなっていいなと思うし、ペットを飼うのはペットショップだけじゃなく、譲渡会や里親募集という方法を考えてくれる人が増えて欲しいな。
私の家では、もともとそういうことを思っていた訳ではなく、ラムも月王もみーちゃんも、たまたま譲ってもらったり野良猫だったりで、ペットショップから購入したことがない。
「この種類のわんちゃん、猫ちゃんいいなあ」とか、「ペットが小さいときからの成長を見ることができて、一緒にいれる期間が長いっていいなあ」と思うこともあるけれど、でも今後私がもし動物を飼うということがあったら、ペットショップ以外の方法で出会うことが私にとってマストだ。月王が家族になって気づいたこの考えは、これからもずっと大切にしていきたい!
ちょっと自分の考えも書いておきたくなって、思い出話からまあまあ脱線してしまったけど、、繫殖リタイア犬のつきちゃん、私たちのもとに来てくれて、たくさん笑顔にしてくれて幸せをいっぱいくれて、本当にありがとう🌈大好きだよ、らぶ🐶🌙👑💋💕