見出し画像

【Factorio】Logistic Train Network (LTN) 駅の設定方法

LTNの使い方をざっくり説明すると「繋いで、設定する」これだけである。本記事では繋ぎ方および設定の解説をする。
駅の種類は列車庫、供給駅、要求駅だけであり、これらを用意すると基本的な輸送が可能になる。
本記事では以下のMODを導入していることを前提とする。

列車庫(デポ)

LTNではリクエストが発生すると列車が車庫を出て供給駅へ向かい、アイテムを積んで要求駅へ運ぶ。運び終えると車庫に戻る。
このようなプロセスのため、列車庫は必ず用意する必要がある。
列車庫の設定は最も簡単で、物流駅(LTN専用の駅)の入力(ランプの部分)とLTN回路(LTNコンビネータ)をワイヤーで繋げて、LTN回路の「列車庫」をチェックするだけ。

車庫の駅名は全て同じにしておくのが無難。列車を配置して行き先を車庫に設定、自動モードにすればランプが青くなり準備は完了となる。

5秒の非アクティブは自動で設定される

最初の列車庫は10〜20駅くらいで用意しておき、少数の列車て運用を開始し、足りなければ追加していくと良い。

余談だが、列車庫は全ての列車が出入りする。線路の近くにExotic Industries: Fueler を置いておくことで燃料補給が集中管理できる。

この画像では列車庫のなかに燃料補給駅があり、燃料を要求している。燃料をFlelerに入れておくと、列車庫に出入りする際に給油される。

供給駅

駅入力側

供給駅の繋ぎ方はちょっとクセがある。まずは列車庫と同じように物流駅とLTN回路を繋ぐ。さらに駅のチェストとも繋ぐ。これにより供給駅の在庫状況をLTNが把握し、リクエストがあれば在庫のある供給駅へ向かう。何らかの理由で在庫がない場合は「アイテム〇〇を供給している駅がありません」と警告が出るのでトラブルも把握しやすい。

ちなみに画像ではLTN回路とチェストの間に算術回路を置いているが、なくても(おそらく)問題ない。

駅出力側

画像では見えにくいが、LTN駅のランプの下に定数回路のような部分がある。これはLTN駅の出力であり、リクエストの個数が出力される。これを算術回路の出力(もしくはフィルターインサータ)へ繋ぐ。算術回路の入力は駅本体へ繋ぐ。駅の動作モードはデフォルトで「列車の内容を取得する」のチェックが入っているので、そのままにしておく。

算術回路の設定は「それぞれ* -1」つまり符号を反転する。これによりリクエストされたアイテムから、列車に積み込まれた個数が差し引かれる。リクエストされたアイテムの信号がフィルターインサータに流れ、リクエスト数をすべて積み終わった時点で差し引きゼロになり、インサータは動作を止める。

フィルターインサータの設定を「フィルターを設定」にしておくことを忘れないように。

LTN回路は「供給側を有効にする」にチェックを入れる。必要に応じて列車数上限なども設定する。

「供給閾値」と「供給スタック閾値」は同じ役割を持ち、在庫にこの数が用意されていれば供給可能となる。アイテムによりスタックサイズが違うので「供給スタック閾値」の方が扱いやすい。

回路の設定によりリクエストされた数を積み終わるとフィルターインサータは動作を停止するが、インサータが同時に複数個のアイテムを掴める場合はリクエストされた数を超えて積み込まれることがある。

仮にリクエストが鉄鉱石30スタックと銅鉱石30スタックの場合、余計に積み込まれた端数の影響でリクエストされたアイテム数を積み込むことができなくなる。これを防ぐためには「車両ごとのロックされたスロット」を設定すると、スロット数をリクエスト数から引いてくれる。
設定しない場合は「鉄鉱石30スタックと銅鉱石30スタック」のようなリクエストになるが、10に設定すると「鉄鉱石25スタックと銅鉱石25スタック」というように、発生するリクエスト数から10スロットを引いてくれる。
「車両ごとのロックされたスロット」は、少なくとも駅で扱うアイテムの種類数は確保しておくのが無難。

要求駅


要求駅では駅の入力部、LTN回路、駅のチェストを繋いでおくだけで回路の設定は終わり。列車の発車条件は「アイテム = 0」になるので、インサータは制限なく荷物を降ろすだけで良い。

LTN回路の設定は、まず「要求側を有効にする」にチェックを入れる。次に「出力信号」に要求するアイテムとその数を設定する。この時に「スタック数」の欄を使うと、アイテムごとのスタック数に応じたアイテム数を自動で設定してくれる。また、この数は負数で設定する必要があるが、LTN回路は自動で負数に変換してくれる。なので100スタックを要求したい場合は「100」もしくは「-100」と入力すれば良い。どちらの場合もLTN回路が「-20000(スタックサイズ200の場合)」に修正してくれる。

次に重要でわかりにくいのが「要求スタック閾値」である。デフォルトでは要求閾値が1000になっている。このままで使うとどうなるのか、想像できるだろうか?

答えは「リクエストが頻発する」
要求アイテム数が20000、要求閾値が1000に設定した場合、アイテム数が19000まで減ると1000のリクエストが発生することになる。スタックサイズが200なら5スロットのために列車が動くことになり無駄が生じる。

結論としては、貨物のスロット数×貨物車両の数にしておくと効率的になる。供給駅で設定した「車両ごとのロックされたスロット」は引いて、その数以下で設定しておくと効率が良くなる。もし60スロットの貨物車両が1両で「車両ごとのロックされたスロット」が2だとしたら58以下にしておくのが良い。

エラーについて

以上の設定に問題がなければ、供給駅と要求駅のランプは緑(待機中)もしくは黄色(配送中)になる。それ以外の色になればエラーとなる。以下に公式マニュアルを直訳したものを貼っておく。

ランプ:(色分けされたステータス)

緑 = 1: 通常の状態
青 = n: LTN制御列車が停車中、n = 列車数
黄色 = n: 停車は予定された配送の一部、n = 列車数
白 = 1: エラー - 初期化されていない
赤 = 1: エラー - 短絡
赤 = 2: エラー - 停止が解除されました。
pink = 1: エラー - 駅名の重複 (0.13.0 で非推奨)

駅名については、列車庫は全て同じで問題ない。その他は全て違う駅名にしておくのが無難。私の経験では、同じアイテムを扱う供給駅を同名にしていた場合に、アイテムが準備できていない駅で列車が延々と待機することがあった。MOD設定に何らかの方法があるのかもしれないが参考まで。

ネットワークID

ネットワークIDの設定により、列車のネットワークを分類できる。
例えばSpace Explorationでノービスとその他の星に列車網を構築した場合、別の惑星の供給駅に行こうとする可能性がある。もちろん線路はつながっていないので経路が見つからず警告が出る。

デフォルトでは全てのネットワークに接続するようになっている。このままでは問題になることがあり、その時にすべての駅で設定を変更するのは面倒だ。
1のみを有効にしておくことをオススメする。

公式マニュアル

Factorioのフォーラムに公式マニュアル及びLTNのスレッドがあるので、何かわからないことがあれば参考にすることができる。

終わりに

長々と書いたが、全部覚える必要はない。駅を作ったらブループリントを作成しておき、以降はそれを貼り付けるだけで良い。
流体の駅に関してはインサータがポンプに変わるだけなので難しいことはない。
ただし、アイテムと流体を同じ駅で済まそうとすると閾値の問題が生じるので、別にしておいた方が良い。

その他、必要があれば随時追記する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?