【ゲーム】FF7リバースのクリア感想。マルチバース多層世界が面白い。死者へ向き合うこと。エンディングのこと。
FF7リバースをクリアしての感想です。
いろいろありすぎて、まとめきれてないですが、クリア後の気持ちがまだ鮮明なうちに書いておきたいと思って書きました!
エンディングのことやFF7の死生観、マルチバースの話などなど思ったことを書こうかなと思います!
4000字超えてて長いです!(解釈違いもあるかと思います)
星に存在する多層世界。マルチバース。
マルチバースの話はFF7オリジナル版にはなく、FF7リバースで初めて明言されました。
FF7リバースは単なるリメイク作品ではなく
、たくさんある世界の一つだっということ。
タイトルはFINAL FANTASY VII REBIRTH
なので生まれ変わるという意味なのかと思いましたが、
もしかしたらReverse(裏、逆転、反転)の方の意味で、ユニバース宇宙のverseの意味合いもあるのかもと思いました。
バラせばReは再び、繰り返すですね。
オリジナル版で、エアリスはセフィロスに殺されてしまうストーリーでした。
、星をメテオから守るため、エアリスが発動していたホーリー。
エアリスの仕事その力は継続していました。
そしてクラウドたちはセフィロスを倒しに旅をするお話でした。
↑これも1つの次元世界で、リバースはまた別の次元の話ということになります。
FF7リバースではエアリスはオリジナルの時の記憶を持っており、レッド13と共有していて、未来に何が起こるか知っていました。
が、リバース世界のエアリスの白マテリアの力は今回奪われてしまい、ホーリーが使えない。(オリジナル版と違う)
代わりに別の次元世界のエアリスから完全な白マテリアを受け取る…という話になっています。(別のエアリスの世界はもう世界が消滅寸前で間に合わない)
クラウドから白マテリアを渡されたエアリスは、わすらるる都で、祈ります
クラウドは今回はセフィロスの凶刃を止め、エアリスを一度は助けることができます。
(ここは、思わず「おお!」となりました)
ですが、結局エアリスは殺される未来に変化してしまいます。
プレイヤー側からは、エアリスが殺されている状態と生きている状態が交差している映像を見ることになります。
(ティファも恐らく見えている)
ここからオリジナル版とだいぶ違い
クラウドだけにエアリスの姿が見えている状態。
映画のシックスセンスみたいなのかと思いきや
このエアリスは幽霊ではなくて、
ライフストリームの記憶、別次元の世界のエアリスだと思われます。
別の次元世界が重なっているのが見えてしまっているということですね。
みんながエアリスの死を悲しむ中、
クラウドは悲しむ様子がなく、たまに虚空に向かって微笑んだりしていて、その様子にティファは悲しい顔をしています。
オリジナル世界とリバース世界以外に、4つの次元がある
ちょいちょい挟まるザックスのムービー。
そこはアバランチメンバーが死亡、エアリスとクラウドも昏睡している。
ザックスだけが動けている世界。
オリジナル版とリバースではザックスは昔死んでいるのでそれとは別の世界だと思われます。
他の方がもう考察してると思いますが
自分で実際にプレイして調べて考察するのはめっちゃ楽しいです!
シャボン玉の泡のように生まれては消える多元宇宙。選択すると世界が増える。選択肢が無い世界は消滅する。
今回表現された、空にうかぶ亀裂。
どうやらこれはその世界が消滅する前触れらしいです。
セフィロスが言っていたように、
すぐ消える世界もあるし、少し長続きする世界もあるが最後には消えてしまうらしい。
FF7リバースの世界では、人々が夢を見たり、願ったり、未来を変えたいと行動した結果、新たな世界が生まれるようです。
人が死ぬとライフストリームに還る。
ライフストリームは星のすべての次元宇宙の大本のエネルギーで
星はたくさんの世界を生み出していきます。
エアリスとクラウドが不思議なデートをするシーンがありましたが、
空にはヒビが入っていて、街の人たちもこの世界が終わるのをわかっているようでした。
エアリスへのプレゼントを選ぶ選択肢やお菓子を選べる選択肢がありましたが、どれも選んだものはもらえずに、店主から一方的に勧められたものを受け取ることになります。
誰でも人生で選ぶ道は1つだけ
クラウドがどれを選んでも、今回は他人から提示された選択を選ぶしかない
と示されているようでした。
エンディング
エンディングのラストでクラウドには空の亀裂が見えていました。
バレット達には見えてなかったので、重なったエアリスのほうの世界の空なのかなと思います。
エアリスが生きている次元の世界が消滅しそう…ってことですね。
言葉で説明しないで、全て映像で説明しているのでわかりづらいという意見があると思うのですが、
ヒントはゲームの旅の途中でも出ているので、考察するととても面白いです。
verseって詩の一節て意味もあるらしいので、今作のゲームを解釈する作業は詩を読み解く作業といってもいいかもしれない
星のシステム。天国も地獄もない。死んでしまった人は生き返らない
天国や地獄があるという死生観はキリスト教や、古代だとマヤ文明などがあります。
日本でも地獄や極楽がありますね。
日本では「輪廻転生」「生まれ変わり」なんていうのもあります。
FF7の世界では、星にはライフストリームという命の流れが巡っており、死んだ後はライフストリームに還ると入れています。
精神エネルギー、魔晄エネルギーとも言われています。
魔晄エネルギーは化石燃料のようにも使われ、電機やガスの代わりに人々の生活に使われています。
最初精神エネルギーが、燃料として使われたらいつか枯れるのは当たり前では?と思ってたのですが
生まれてくる人、登場する人の命の数は変わらないけど、多層世界の分、命がある。
しかも願いの数だけ世界が生まれるならエネルギーは膨大です。
それでも枯れ始めてるってことは、人々の願いや選択肢がなくなってきてるということ…。
運命にあらがおうと、いろんな行動や願いを持つクラウドたちは新たな世界を生み出す発端になってるとも考えられます。
作中で、「死んでも星に還るだけだ。悲しむことはない」というセリフが何度も出てきます。
多元宇宙の記憶を持っているセフィロスにしてみれば、「数千ある世界の中の人類の1人が死んで星に還るだけ」という感覚。
しかもシャボン玉みたいにすぐ消える世界なので、思い悩む方がおかしいってことなんですよね。
クラウドを含め、仲間たちはみんな大切な人を失ってます。
エアリスは母親イファルナ
バレットはミーナ、ダイン、ビッグス、ウェッジ、ジェシー
ティファは父親、ニブルヘイムの人たち、ビッグス、ウェッジ、ジェシー
ユフィはソノン、ウータイの人たち
ナナキは父親、母親
クラウドは母親、エアリス
エアリスのセリフ(おぼろげです)
「死んでしまったら体を失うけど、命がなくなることはない。ライフストリームに還る」
「でも、頭でわかっていても悲しいよ。星に還るだけだなんて言わないで」
ゲームの世界ではありますが、FF7では死んでしまった人は生き返ることはありません。
LOVELESSの最後に、死んだはずのジェシー達が出てきていましたが、
バレット達は魂のようなその姿を見ることはなく、エアリスだけが観測しています。
これも幽霊ではなくて、他の次元のジェシー達の記憶(バレット達の願い)なのかも
エアリスが泣いていたのは、バレット達とジェシー達の記憶や感情に触れたからかもしれません
プレイヤーとしてはクラウドたちにはまたエアリスと再会してほしいが…
クラウドはもうライフストリーム多次元宇宙に触れてしまってるので、
今後も多層世界のエアリスの世界をいつでも見えてしまえる状態なんですよね…
でもティファ達の視点ではエアリスはもういません。
セフィロスの目的は世界のリユニオン。
たくさんの多次元宇宙が1つになったら、死と生が混在して、生死の概念がなくなってしまうのかもしれません。(まだ真相はわかりません)
エアリスが死ななかった世界線に移動すれば、死をなかったことにできるかもしれませんが…
バトル中に「これは現実だろうか?」とセフィロスが問いかけるシーンもありました。
元々どの世界も幻想で、大元の世界はセフィロス側にあるということなのかもしれません。
その世界に統合させたい…ということなのかも。
次元が統合されれば、別次元のエアリスを認識できる。
クラウドにもう悲しみの感情がないように思える。
親しい人が亡くなったら、人は悲しみます。
普通は無かったことにはできません。
すごく考えさせられますね。
エアリスの姿を見るクラウドは現実逃避してるみたいに見えてしまいますが
考え方によっては、
死者と向き合ってるような気がします。
最終章で、それについての答えが出るのかもしれません。
No promise await at journey's end.
旅の終わりに約束は待っていない。
なのですが、
LOVELESSで「約束なんかなくても、待っていてくれる人がいること、俺は知ってるから」
というセリフがあるんですよね。
旅の終わりに約束は待っていないけど、約束なんかなくても、待っていてくれる人がいる
という意味なら良いなあと思いました。
ザックス合流
どうやらザックスもクラウドのいる世界に来たみたいなので、完結編で活躍するかもしれませんね
長々とすみません!
今書いとかないともう書けないなと思い、記事にさせていただきました
完結編が発売されるのを楽しみに待ってようと思います!