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「誰ソ彼ホテル」2025年冬アニメ感想13~現実と黄泉の国の狭間にあるホテル。迷い込んだ人間は顔も名前も記憶も失っている。
「誰ソ彼ホテル」は、SEECが開発と配信を行うスマートフォン向けゲームアプリを原作としたアニメです。
昼も夜もなく、一日中夕暮れに染まっている
黄昏ホテル。
そこは、あの世に行くか現世に戻るか、行き先を決めかねている魂たちが羽を休めるために存在する生と死の狭間のホテル。
主人公塚原音子は、自分が何者なのかどうしてここにいるのか、記憶を想い出せないまま「黄昏ホテル」に彷徨いつく。
従業員の先導で宿泊部屋に案内されることに。
部屋にはお客様の記憶にまつわる品
があるはずです。
それを手がかりにお客様の記憶を
取り戻すことができるかもしれません。
現世に帰るために探索し自分を想いだしていく中、
とある事件に直面する───
OP。独特の可憐な歌声と曲調がどこか不安定で作品にマッチしてる。
こういうの好きです!
気になるポイント
・黄昏ホテルとは?
あの世に行くか現世に戻るか、行き先を決めかねている魂たちが羽を休めるために存在する生と死の狭間のホテル。
音子(ねこ)は最初自分の名前を思い出せなかった。
顔ものっぺらぼうで、判別できない。
ホテルが用意してくれた部屋を調べると、コンサートチケットが出てきて、カバンも見つかり、自分の名前を思い出す。
世にも奇妙な物語みたいな世界観がいい感じ!
ホラーな設定だけど、ホテルのスタッフはみんな陽気です。
誰ソ彼は黄昏の別名でほんとにある言い回しなんですよね。
夕暮れになると影で顔が見えなくなることから。
「誰そ彼」には元々「あなたは誰ですか?」という意味がある。
その言葉が転じて「黄昏(たそがれ)」という言葉になったと言われている
黄昏時は、「この世」と「あの世」が交わる時であるとも言われますが、仏教において「あの世」は「気づきの世界(彼岸)」という意味を持つ。
・毎回訪れる客の名前と顔と記憶みつけて解決していく
どうやら毎回1人のお客さんのエピソードを解決していく流れのようです。
オムニバスの小説のようですね。
音子は記憶を思い出せなくて、ホテルで働くそうなので、今後探偵役となるのかな?
アトリという青年も記憶がなくホテルで働いているようですが、彼も記憶を取り戻すエピソードがあるのでしょうか。
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OPに額縁が12枚あるのですが、左上にタロットが…
1話はタロット占いが好きな女のお話でしたので毎回額縁にモチーフが飾られるようです
こういう細かいお遊びいいですね
作中の美術がゴシックでいい感じです
全体の感想
ミステリー、ホラー、ゴシックな世界観が良い
キャラクターも個性的
音子は記憶を取り戻してホテルから脱出できるのか、続きが気になる
世にも奇妙な物語のような不思議な世界観が好きな人は楽しめると思います!
現世で死にかけた人がこのホテルに来てしまうが、本人は顔と名前と記憶がない。
本人の手がかりを探すことがホテルのお仕事。
殺人事件が起きたわけじゃない(というか事後)けど推理が必要なミステリーで、ストーリーが気になるアニメです。
ゲームが原作とのことで、ゲーム向きのシナリオなのかなと思うのですが
アニメだと30分で1エピソード見れるので良いですね。ちょっとした小説を読んだ気分。
主人公の音子がなかなか良いキャラしてまして、自分が死んでるかもしれないと知っても全然動じないんですよね
物事をフラットに観察できるようで、タロット占いの女にも、本人が気づいていなかった本質を代弁していたのは、良いキャラだなと思いました。
最終回が気になるので最後まで見ようかなと思います。
配信は現在ABEMAだけで、他はレンタルなのが惜しい…