見出し画像

逃げ上手の若君。アニメ感想(1話~最終話を通して)エンタメで歴史を学ぶのは楽しい

もう2024年夏アニメもどんどん最終回を迎えてますね

今回はその中でも逃げ上手の若君の感想を書いていきたいと思います!

原作漫画を読んで無かったのもあり、
キャラクター、ストーリー、設定、演出が新鮮でとても楽しめました!
その影響で鎌倉に行ったくらい…

今回は、逃げ若の好きなポイントを語っていきたいと思います!

悪役の描き方

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

ネウロや暗殺教室もそうなのですが、
悪役の描き方、時にゾッとする人間の恐ろしさの描写に心が動かされます。

一気にこの作品恐ろしい!と思ったのは
6話で笑顔で武士たちや町民の首をはねていく尊氏の姿。(ちょっとセンシティブなのでさすがにキャプチャは貼れません)

声優さんの小西さんの声が少し無邪気さもあるので、それもあって怖さが倍増してます。

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

10話では女子供に容赦のない瘴奸。
声があの落ち着いた優しい東地宏樹さんだったのもあいまってめちゃくちゃ怖かったですね…

12話は、尊氏が描いていた仏の絵の周りの禍々しい魑魅魍魎の絵はゾッとしました…

たまに気持ち悪いおじさんも出てくるのですが…(笑)

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

よく見ると鼻に刺さってるw
こんなだけど貞宗、身内にはちゃんとしてるんだよなあ
最近ちょっとだけ好きになりました(笑)

シリアスとコミカルのバランス。歴史ものだけど、少年漫画として楽しめる。

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会
©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会


北条時行と足利尊氏、鎌倉奪還の話、と実在した歴史上の人物を題材にしているのですが、
少しファンタジーな要素があったり、大袈裟なギャグや、現代語が出て来たりと、漫画エンタメ!な作品です。

逃げ上手の若君はジャンプ連載で、10代の読者も多いと思われますが、
歴史に興味がない人にも読みやすいように、
キャラクター達がちょっと現実ではありえない漫画的なコミカルな作り方になってます。



一方、人死にの表現は逃げずに描かれています。

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会


鎌倉が滅亡し、女子供も大勢が死に、村人が少しでも逆らえば武士に簡単に斬られる時代。
普通に描けばシリアスで、暗い物語にしかならないのですが、
過剰なまでにかわいい時行と、底抜けに明るいうるさい頼重、時行と同年代の逃若党メンバーのおかげで、シリアスとコミカル加減が、ぐらぐらといったりきたり倒れそうで倒れないバランス成り立っています。

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

尊氏も常に笑顔で、一見まともに見えるのですが
圧倒的なカリスマと残虐性を持っていて、現代風にいうとサイコパス、ですかね

逃げ若見てると
この強者を、子供の時行達がいったいどうやって倒すんだ!?
と、毎回思いますが

尊氏は本当に倒せる気がしません。

事実通りなら時行は破れるわけですが…
(北条時行は新暦1353年6月21日(旧暦天平8/文和2年5月20日)に享年20代半ばで亡くなったと言われています。)

CG、実写、陰絵や浮世絵さまざまな表現が使われている。
実験的な演出にハッとさせられる。

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会
©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会
尊氏に似てるw

記憶に新しい、1話の大河ドラマのようなCGの戦のシーンと、漫画でわかる歴史の本の表紙。
最終回も同じく、CGのシーンがありました。ラストのカットは実写の鎌倉の風景。
一瞬しか映らないのですがとても印象的でした。


11話も実写のシーンがありました。
他のアニメだと違和感あると思うのですが、逃げ若だとなぜかアリだなと思ってしまいました。
桃鉄とかドラクエとか未来の渋谷のシーンとかすごく実験的で面白いです。
切り絵とか影絵とかもありましたね。

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

CGといえば、騎馬戦の時はキャラがCGモデルでした。
小さい画面で見るとわからないかもしれませんが、大きいテレビで見るとわかります。
でも逃げ若だと騎馬戦が結構出てくるので、手描きでやるのはかなり大変だと思われますのでCGにしたのだと思いますが

CGもなかなか大変なことをしてまして、ただ馬に乗ってるだけじゃなくて、ちゃんとキャラを動かしてるんですよね

時行たちの浮世絵とか、各専門家のエキスパートが結集して作られたんだろうなと思われます。

今後の続きが気になる!

©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

1話で、頼重が「時行が天下をとる」未来を見たと言っていました。
調べてみれば、現実では時行は足利に敗れ、20代で鎌倉で処刑されています。

史実を知っているけれど、漫画とアニメでの時行の活躍を見ていると
最後は史実と同じにはならないのではないか?なんて期待や希望を抱かざるを得なくなって、
もっと続きが見たい!と思ってしまいます。

ミーハーかもしれないけど、こういうエンタメから入って歴史に興味を持つって言うのは良いことだなあと思います。

実際の時行には妻と子供がいて、妻は神社の巫女説があるとか…
諏訪には黒曜石がの遺跡があるとか…(昔黒曜石を削る体験したことあるけど、あれ切れ味やばいですよね。完全にナイフ)


昔、日本で起きたこと。生きていた人々のこと。
戦で生き残った人々が子孫を残して現代があるんだなと、当たり前のようなことですが、当たり前ではない(祖先が死をかいくぐって生きていてくれた)ということを考えるきっかけにもなります。

逃げながら勝つ。まさに「逃げるが勝ち!」
いい言葉ですね!

アニメの方は1クールで一旦終わりですが、たぶん2期もあるんじゃないかなと思います。

楽しみに待とうと思います!

アニメは終わりましたが今年これからイベントもいろいろあるそうで、い、行きたい!

鎌倉でイベントがあるそうです!
この前行ったばかりだけどまた行きたい…

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集