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第38回シングル厨のつどい|競技性を追求したオフラインポケモン対戦会

Ⅰシングル厨の集いとは

 2008年に始まったポケモンシングルバトルのコミュニティ大会です。主催が変わりながらもこれまで38回行われ、多くの名勝負を生み出してきました。
 2010年前半には320人規模の大会となり、見学者やスタッフを入れて400人弱の大型大会に成長しました。
 ポケモンシングルバトルは公式大会がないため、ゲーム内のランクマッチやコミュニティ大会での実績獲得がプレイヤーのモチベーションとなっています。
 今回は前回と異なり、1人で参加する形式だったので、優勝により大きな価値が付きました。また、これにより参加のハードルが下がった点もよかっ
たかもしれません。

https://twitter.com/singlechu_

 第38回は前回同様にYoutuberチームのポケモンソルジャーが主催を引き継ぎ、大会が行われました。
 スタッフにはポケモンソルジャーの顔役であるA0選手のように歴代大会優勝者もおり、選手として活躍していたプレイヤーが裏方に入るのは10年ほど大会を知っている身としては感慨深さを感じました。
 また、進行スタッフに裏方歴10年弱のベテランが加入し、配信チームにもスマブラの大型大会の配信チーム所属者が加入するなど、運営体制も強化されています。

Ⅱ大会の素晴らしいところ

①演出部分がしっかりしていた

 今回もステージ中央の対戦エリアに優勝トロフィーが常設されていました。
 そして、トロフィーが常設されているステージは決勝トーナメントまで使用しません。
 これにより、ステージは本戦出場者のみが利用できる特別な場所であり、その中央にあるトロフィーを目指して対戦する気持ちがわきやすい構造になっております。

 また、本戦は実況と解説つきで生配信が行われました。
 実況は長年ポケモンのオフライン大会で実況をされてきた「がちゃ」さん。
 そして、解説はポケモンソルジャーの「A0」さんが担当、解説予定だった「ライト」さんが体調不良で欠席となり、急遽A0さんが解説を担当しました。
 急遽とは思えないほどわかりやすい解説であり、プレイヤーの行動意図を的確に説明していました。ダメージをみて育成方針や所持アイテムを見抜けるのはさすがだと思います。

②選手の負担を減らす試みが行われていた

 選手にはDiscordで次の対戦相手が通知されます。そのため、対戦相手を探す手間が省けます。
 グループ総当たり(ラウンドロビン)形式である以上、選手1人当たりの試合数が多いのですが、それでも大きなトラブルがなく予選進行ができていました。
 また、配信は本戦のみ行い、本戦出場選手は配信以外の試合を別室で行うことで、構築バレを防止しています。
 コミュニティ大会というリソースが限られている環境下において、可能な限り選手の快適な試合環境を用意していたのは素晴らしい。

③新規勢も多く大会参加していた

 前回同様に、新規参加の方がいらっしゃいました。オンライン大会で対戦会の楽しみを知り、参加を決めた方がいます。
 また、ポケソル主催の大会であるという点もそれを後押ししたと思います。とりわけポケソルの顔役であるA0さんの元には写真やサインを求める列ができていました。
 この傾向は、次回以降も続く気がします。

④予選敗退者向けのサイドイベント

 予選敗退者向けの大会として『バトルエスポワール』というイベントがありました。
 ルールですが…
①最初に4枚のカラーチップを受け取る
②勝利するたびに相手からチップを1枚受け取る
③8枚たまると大会限定ストラップがもらえる
④12枚たまると次回大会の優先参加権がもらえる
 このようになっていました。
 選手としては8枚以上ためて大会限定ストラップをもらうのが目的になると思いますが、このイベントの良い点として参加者と交流ができる部分があげられます。
 同じ予選ブロックにならなかったプレイヤーでも対戦と会話ができますし、予選中にはできなかった感想戦も可能となります。
 現時点では予選抜けができないプレイヤーであっても大会に参加する意義が生まれますし、サイドイベント目当てで参加者が増えれば上位プレイヤーの試合を観戦する文化が身につくかもしれません。

Ⅳ大会に参加した感想

 8人1ブロック 1-6で予選敗退
 受けループ(持久戦に持ち込み相手の勝ち筋をつぶす構築)を使用しましたが、まったく勝てませんでした。もっと練習が必要ですね。
 その後は『バトルエスポワール』へ参加しました。対戦も大事ですが、感想戦を交えた会話にも時間を割きました。
 僕はカラーチップを減らして終了しましたが、腕に覚えがある方は勝ちを目指してほしいです。また、パーティ変更が可能なので、様々な構築を試す場所としても適しています。
 結論、参加費2000円でしたが十分楽しめました。参加費が上がったことで運営チームの負担が減ってもらえると嬉しいです。

まとめ

 今回も古参プレイヤーだけでなく新規の方も安心して楽しめる大会でした。運営は大変だと思いますが、今後も継続してもらえると嬉しいです。
 また、38回からロゴが変更されていました。こちらもかっこよかったです。
 次回もまた参加したいと思います!


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