プログラミングと傷の詩

コードを紡ぐ指先には、
見えない傷がいくつも残る。
間違った行、欠けたセミコロン、
それは小さな棘のように、
僕の心に突き刺さる。

エラーは赤く浮かび上がり、
画面に映るその傷跡は、
消そうとしても、また現れる。
「どこで間違えたのだろう？」
答えはコードの隙間に潜んでいる。

だけど、プログラムは決して見捨てない。
不完全な僕に、再挑戦を許してくれる。
傷ついたコードも、修正の手を受け入れ、
次の試行で、再び立ち上がる。

if文は疑問を投げかけ、
エラーを条件として見つけ出す。
whileループは、幾度も挑戦を繰り返し、
その中で僕は成長していく。

そして、関数は傷を癒す魔法のように、
壊れた部分を繋ぎ直し、
新たな道を開く。
return文は答えを導き、
正しい結果を優しく返す。

プログラミングとは、
傷つきながらも学び続けること。
その傷がいつか、強さに変わるまで。
コードが動くその瞬間、
全ての傷は、価値あるものに変わるんだ。

だから僕は、もう一度コンパイルする。
どんな傷も、未来へのステップになるから。