【体験】Skebで感じた「人だけにできること」
Live2D Advent Calendar 2023 [8日目]の記事です。
たに なつみです。最近Skebをしています
まずは最新作をどうぞ↓
「依頼料の決め方」や
「稼ぐ方法!」や
「リクエストをたくさん受ける方法」みたいな
定番な記事はいくらでもあるので
「Live2D使ってSkebを実際にやってみて肌で感じたこと」
を書こうと思う。
見直してみたらLive2D特有のノウハウみたいなものはなかったのでそういうの期待している人はごめんなさい。
・Skebでリクエストする人はどんな人か?
・Skebでもらえるお金は安いのではないか?
・Skebで本質的に得られるものは?
という内容
ちょっとでも興味がわいた人は実際にリクエストを受けて体感してほしい。
■Skebのリクエスターは愛に飢えている
リクエスターは「自分の好き、愛」のためにお金を投げている。これを強く感じた。
僕のイラスト趣味歴を紹介すると「key、アイカツ、Vtuber」あたりだ。
スケジュールの都合で受けられないリクエストも含めそれらのリクエストは現状全くない。トレンドのアニメやゲーム、Vtuberなどのリクエストは少ない。
ほとんどが初めて知るキャラクターばかりか、名前ぐらいは知ってるタイトルのキャラクターである。
僕の場合はたとえばVtuber本人からサムネ用イラストや配信トランジションの制作リクエストが来たりする。
そう考えるとジャンル問わず純粋に創作行為の好きな人はSkebに向いているといえる。
加えて時間に余裕のある人が集中的にSkebにコミットすればリクエストが続くことだろう。
逆に好きなジャンルしか作りたくないという人はたくさんリクエストを呼ぶために別のアプローチが必要になりそうである。たとえばもともとSNSで普段そのジャンルの落書きをしまくってる人とか
しかしそれ以上にリクエスターの愛に対する姿勢はとても勉強させられる。クリエイターとして忘れてはならないものだ。
僕の「好き」は最近ハマったゲーム「ガンヴォルト」シリーズにあるカットインアニメーションだ
※2022年10月13日発売の3作目「鎖環(ギブス)」。
各ボスがピンチのときに放ってくる大技の前座として流れるものなのだがこれがカッコよくてすごく好きだ。なんとプレイヤー自身も同じくアニメーションが用意されていて気持ちいい
僕もこんなアニメーションを作りたい!という動機でSkebをしている。興味ある人はぜひゲームを購入してその目で見てほしい。
(PVにそのアニメーションがないので買って実際にボスと戦わないと見れないのが悲しいところ…)
じつはこのゲームを作っているインティ・クリエイツというメーカー、alive2023のスポンサーだったことはしっているかな?
…というかんじに唐突な話題を振ったが、あなたは早口オタクの如く語れる好きなものをもっていますか?
それはヒトだけが持つことのできるエネルギーではないだろうか?
■リクエスト料金が安すぎてムリ?
より専門で作品を作っている人ほどここの価格設定に難儀するだろうし、最初のおまかせ金額(※)の価格にそれはそれで尻込みしてしまうかもしれない。
(※)リクエスト料金が適正になるようにSkebが自動調節してくれる機能
自分で価格を設定することはシステム上できるが普段の仕事の価格感を持ち込むとリクエスト率は下がるだろう。Skeb公式もガイドラインでそのことを少し言及している。
なので現時点で「自身の作品にしっかりと対価を受け取りたい」という人は向いていないかもしれない。
裏を返せば作品集を作りたいけど腰がどうも上がらない人にはお得かもしれない。だってお金もらえるし
では割に合わないからプロはSkebをやるべきではないのか?それは違う。
「この人のこのキャラクターのイラストが欲しい!ても依頼の仕方がわからない…」というファンは多くいるだろう。
Skebはそんな人がリクエストし易いような設計にもなっている。継続することでファンとの距離を近くしてくれるのだ。詳しい規約は以下を見てほしい
■Creator Guidelines(Skeb)
https://skeb.jp/creator
またSkebはいつでも、とてもライトにお仕事経験ができる場となる。
駆け出しのクリエイターであれば仕事を受け取るのが大変だろう。そんな人はSkebの「ファーストリクエスター」というシステム、というか文化みたいなもの?を活用するのがよい。
どうやら登録したばかりのときはSkebのTOPページの新着クリエイターに載るようで、Skebのリクエスターたちはここをよく見ているみたいである。積極的にリクエストが送られてくるのだ。
ただし、言うまでも無いがもちろん作品集が充実していることが
大 大 大 前提
である。
準備はしろ
ということである。
僕はforiio(フォリオ)をSkebと連携し、以前Twitterで趣味でアップしていたアニメを3つ用意したら早速1件目のリクエストが来た。普段創作を行っていないとこの体験プロセスは厳しいだろう
そして1件目の納品後に受けきれないぐらいシャワーのようなリクエストが届き始めた。今もそれは続いている。ポートフォリオは最初に連携した3件のまま更新していない。
僕はSkebのおまかせ金額設定で募集しているが、ありがたいことにほぼすべてのクライアントからブースト(納品後の追い課金)もいただけている。嬉しい限りだ。
同時に創作の結果や姿勢が客観的に表示されるので世間一般的にスキルが信頼に値する人間にカテゴライズされる。良いことしかない。
ただし納品遅れにだけは要注意。可能な限り余裕を持ってSkebしよう。
■「本番」という名のシャワーを浴びれる
何より実践(本番)への速度がとてつもなく速い。すぐに打席に立てる。
僕はデザイン系の学校で講師をしているが授業中にこのように言っている↓
・「みんなにとって通学形式の授業は必ずしも正解ではない」
・「本、Live2D JUKU、Youtube、Twitter、Discordなど、様々な学習環境が整っている」
・「学校に通って僕の授業を受けることが合わないなら、それらも是非検討しなさい」
・「そしてなんでもいいからLive2Dを使った仕事をしてみなさい。フルモデル制作でも、素材制作でも、友人に頼まれて作るでもなんでもいい」
と
ここまで読めば人によって適切な方法は違うということぐらいはわかってくれていると思う
先述したように僕はガンヴォルトのようなアニメーションを作ってみたくて今Skebをしている。
モーションについては自信があったし、見た感じそんなに苦労せずに作れるだろう…と思っていた
しかし実際のところモーションだけでは完成度がどうしてもチープな印象になってしまうことがわかった。ゲームをするだけでは気づけず、実際に作ってみて気づいたのだ。
Live2Dに限らず何事においても「理解をするためには実践以外の方法はありえない」。アウトプットというやつだ。
学校の授業や本、ネットの学習講座などの「勉強、学習」は最小限にすべきであるということ。
そして「一刻もはやく本番(アウトプット)を行うことである」ということだ。
そしてSkebではそれをすぐにできる環境が整っている。この記事を読んだ1秒後にだれでも可能である。
そして本番のシャワーを続ければ次々と新しい目標が生まれ、創作人生がたのしくなる。
僕がSkebでの経験見つけた僕だけの目標は「映像の演出、撮影技術」そして「モーションカーブをもうちょっと意識的に選択、編集すること」だ。
「こういう表現をしたいな」と思ったらサルのように情報を求め集め、すぐに作品にする。リクエスターにとにかく全力で体当たりして作品を納品している。
それで感謝のコメントがもらえるものなのだからこんなに楽しいことはない。
■まとめ
以上、まとめると
・Skebのリクエスターの愛はスゴい
・Skebでの創作行為は楽しい
・Skebは目標のために有効に活用できる
・Skebをする前にしっかり準備しろ
・Skebではすぐに打席に立てる
といった感じである。
Skebのことではないがこの創作に対する姿勢みたいなものは、もう3年もたってしまったがLive2D公式のインタビューでも近いことを語ったの思い出した
今この世の中を生きている人はスマホを通して常にインターネットに接続されている。良いものを見たければSNSのアプリをインストールすればよい。
言い換えればキレイでキラキラしたスゴイ作品を見ざるを得ない状態なのだ。これでは自信がなくなって病んでしまっても仕方ないだろうと思う。
そんな人は今回のアドベントカレンダーの記事で書いたようにリクエスターの「愛」を見本に、自分にとって「好き」はなにか?を探してみてそれを誇りにしてみよう
それこそが人だけにできて「アナタ」だけにしかできない行為だ。「愛」や「好き」の良いところは人の数だけストーリーがあることだ。
「Live2D Creative Awards」の作品たちはどれも「好き」が感じられるものばかり。そしてこのタイミングで改めて大きく「オリジナリティ」というテーマを掲げている。
それは技術の平均化しやすい(しかも高度な水準で)時代の答えなのかもしれない。
最後にSkebで何をすればいいのかわからない人は以下を頼りにやってみよう。
・あなたの「好き」は何?
・大人の今もやっていることは何?
・当然のように無意識でできることは何?
・友達に言われた「お前ってそういうとこ変だよな~」ってことは?
読んでいただきありがとうございました。
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