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ちょっとショッキングなハプニング

昔から正月3が日でも私は朝食はパンにしている。

お屠蘇お雑煮は昼食にした方が、ゆっくりと落ち着いて祝えるからだ。

そんな訳で、元日の朝、いつも通り厚切りのイギリス食パンにナチュラルチーズ原料のトロけるチーズをたっぷり載せ、トーストすべくオーブントースターの扉を開けたところ、網の上に載っているものを見て絶句した。

それは膨らんだところで、温度低下の所為で、しかもその上、冬の夜に一晩放置された結果コチコチに固まってしまった四角くカットされた焼き餅だった。

思ったのは、これが認知症の始まりか?ということ。

正直ショックだった。
あり得ない!
これまでだって無論物忘れすることはあった。

ただ今度のことはちょっと違う。

言い訳は沢山ある。

大晦日の年越しそばをどんな風に作ろうか?3が日のお雑煮の具やベース汁は、どのように調製すべきか?それらを進行させるタイムスケジュールはどうする?等々普段は必要のない事柄で頭がいっぱいだったことは確かだ。

にもせよ、コロっと一晩失念していたことは事実だ。

戦時中の食べ物の無い時代を経験しているから、たとえ固くなった焼き餅であろうが、もう一度柔らかくして食べる術は充分に承知しているから無駄にしてしまう恐れは無い。

それより認知症の始まりだったら、どうしよう?一人暮らしだから、というのが一番大きい。

2025年スタート時の最初のショッキングな幕開けだ。

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