ウエダダダ

鑑賞家(DTF派、フランシス・派)。gfa(操行ゼロ)。煙草と珈琲と音楽とPlayback好き。ちゃんずの端くれ。MCZは赤推し。広く浅くやがて深くなこの頃。

ウエダダダ

鑑賞家(DTF派、フランシス・派)。gfa(操行ゼロ)。煙草と珈琲と音楽とPlayback好き。ちゃんずの端くれ。MCZは赤推し。広く浅くやがて深くなこの頃。

最近の記事

ダダダイアリー、主に映画。2024/11/3ー11/15

11月3日 ユーロスペースで開催中のOUTCASTFILMFESTIVALにて、ベンジャミン・リー監督「画家と泥棒」鑑賞。 絵画を盗んだ犯人と盗まれた画家が出逢い、その犯人をモデルに画家は新作を描き始める。見るものと見られる側の反転と共犯。そして盗まれた2枚の絵の行方。先の読めなさと思いもよらない展開。スリルとサスペンスと驚きに満ちたドキュメンタリーだった。 上映後には出演した画家のバルボラ・キシルコアさんとライターの村山章さんによるトーク付き。本作を既に6回観ている画家泥マ

    • ダダダイアリー、主に映画。2024/10/16ー10/31

      10月16日 京橋のTODA BUILDING 工事仮囲西・北面にて開催の「Tokyo Dialogue2024」へ。 京橋をテーマに写真家と語り手がペアを組みコラボした作品の数々。特に青柳菜摘×上田良による江戸文化を現代にアップデートした作品はフィールドワークから立ち上がった現場感と変容ぶりが楽しくワクワクした。 シネマヴェーラ渋谷で開催のアイダ・ルピノ特集にて、マイケル・ゴードン監督「逃げる女」鑑賞。 いきなりクライマックスから死人のモノローグに繋がる幕開けの掴み。サイ

      • ダダダイアリー、主に映画。2024/10/2ー10/14

        10月2日 急遽家にある要らないタオルをかき集めて西荻窪へ。 「ことカフェ」で能登に送るタオルを集めているとの事で持っていく。 ついでに出店してたpicnicの発酵バターのパウンドケーキをお土産に購入。 それで駅前で見かけたウズベキスタンワインショップ「キャラバン」で本日のサモサ(ほうれん草とチーズのサモサ)とコーヒーのセットで一服。サモサって三角って意味で、元々はペルシャの宮廷料理だったのがインドなどに伝わり拡まった、といった話を店主から伺う。それにしてもパンとコーヒーと

        • ダダダイアリー、主に映画。2024/9/16ー9/29

          9月16日 サラ・ロイ「なぜガザなのか」読了。 「ホロコーストからガザへ」の続編。サラの3つの論考と3人の訳者の考察によるパレスチナの分断、孤立化、反開発のプロセスと実情の解説。狡猾で残酷なイスラエルの最悪と絶望を更新し続けるジェノサイドの継続。何度も心が折れるが目を逸らしたり忘却したり沈黙してはいけないと再度実感。 9月17日 Thee Heart Tones「Forever&Ever」チカーノとノーザンソウルの融合による完全無敵なヴィンテージモダンソウルの誕生。Thee

          ダダダイアリー、主に映画。2024/9/4ー9/14

          9月4日 いとうせいこう「親愛なる」読了。 注文した者の個人情報が小説に反映されるという、オンデマンドな世界に一つだけのパーソナルノベルの文庫版。サイバーソウルパンクな世界に私の名前や最寄駅やメアドが連発されるドッキリ感とワクワク感。情報が氾濫する世界からの言葉の奪還。これは楽しめた。 菊川のStrangerで開催中のグレタ・ガーウィグ特集で3本一気見。 ジョー・スワンバーグ監督「ハンナだけど、生きていく!」 モラトリアムなオフィス、スポンティニアスなハンナ、水中ゴーグルと

          ダダダイアリー、主に映画。2024/9/4ー9/14

          ダダダイアリー、主に映画。2024/8/18ー9/1

          8月18日 BS-TBS「赤い運命」録画鑑賞。 大映ドラマ赤いシリーズ第三弾。娘の取り違いにより巻き起こるそれぞれの人生ともつれあう運命。どうかしてる宇津井健の正義感が物事を更にややこしくさせる展開。満蒙開拓義勇軍への批判は良かった。河合優実を彷彿とさせる若き山口百恵の熱演に支えられたドラマだった。 松蔭PLAT2階のカフェタビラコにて開催のMUSICLIVE[Two Tones Tabiraco]Hosomi Sakana/Oowetsへ。1人多重演奏で生み出す有機的な細

          ダダダイアリー、主に映画。2024/8/18ー9/1

          ダダダイアリー、主に映画。2024/8/1ー8/15

          8月1日 シネクイントにて、ブルース・ブラウン監督「エンドレス・サマー デジタルリマスター版」鑑賞。 サーファーのマイクとロバートが終わらない夏を求めてアフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の波を巡る様をブルースのユニークなナレーションでお届けする60年代丸出しな牧歌的ドキュメンタリー。涼を求めて鑑賞したので貴重な映像やサンダルズの音楽含めて取り敢えず満足。 レコードコレクターズ増刊「ポール・マッカートニー&ウイングスの時代」読了。 ポールの良い面悪い面含めた上

          ダダダイアリー、主に映画。2024/8/1ー8/15

          ダダダイアリー、主に映画。2024/7/18ー7/31

          7月18日 幾原邦彦監督「劇場版少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」レンタル鑑賞。 ロシア構成主義と「去年マリエンバートで」な背景の中にひたすら舞い散るバラの花。これはなんなのという間もなくズンズン進んでいく展開の速さ。デュエリストたちはいったい何と戦っているのか。決闘の果てに見える景色とは。さあ行こう外の世界へ。ミッチーのEDテーマ含め確かに革命的な作品だった。 NHK夜ドラ「柚木さんちの四兄弟」全話終了。 俳優の可愛さを引き出す天才瀬田なつき監督の演出が冴え渡るドラマ

          ダダダイアリー、主に映画。2024/7/18ー7/31

          エクリチュール別の仕方でbecome young/get old

          もう誰かに何かを期待する事はやめようと思う 自分が何を望むかだけでいい それぞれのタイムラインによって全く違う景色を見つめ並行世界の列が増えていく ピークはとっくに過ぎてるのに 落とし所を見つけられず いつまでも舞い続ける 舞踏家のように 針飛びを繰り返すレコードのように  すっかり捻くれてしまったアプレ・ゲール バラバラにされた青空 作文みたいなポップソング 曖昧で実態のないものの影に隠れて 安心  あの子があの世で呪ってる 世界を 世界を この世界を  の中で 幼年期の

          エクリチュール別の仕方でbecome young/get old

          ダダダイアリー、主に映画。2024/7/1ー7/15

          7月1日 シネマカリテにて、ダニエル・ドール、エリック・ウィーガンド監督「プリンス ビューティフル・ストレンジ」鑑賞。 プリンス財団の承認を得ていない為、楽曲が使用されないという詐欺ドキュメンタリー。こんなの映画館で上映しては絶対にいけないやつ。ミネアポリスのドキュメンタリーとして熱心なファンが自宅で観る作品。 続いて新宿武蔵野館にて、ピエロ・スキヴァザッパ監督「男女残酷物語サソリ決戦」鑑賞。 モダン建築とラウンジミュージックとニキ・ド・サンファルとミソジニー。エロスとバイ

          ダダダイアリー、主に映画。2024/7/1ー7/15

          ダダダイアリー、主に映画。2024/6/18ー6/30

          6月18日 ポール・マッカートニー&ウイングス「One Hand Clapping」 ドキュメンタリー映画用に行われたスタジオライブをコンパイルした2枚組。短期間しか在籍しなかったジェフ・ブリトンのドラムがレア。だけどウイングスはリンダ推しだからやっぱりキーボードとコーラスを堪能。 NHK BS「FIFAワールドカップ伝説の試合ノーカット」2011年日本ーアメリカ決勝の録画観たけど、ゲスト解説の阪口夢穂のとぼけたトークがおかしくて、今までは何度観ても感動してたけど初めて笑っ

          ダダダイアリー、主に映画。2024/6/18ー6/30

          ダダダイアリー、主に映画。2024/6/2ー6/15

          6月2日 渋谷の公園通りクラシックスで開催の《Vela ~para o ce´u 空へ》 へ。 橋本一子と甲田益也子による新ユニットVela〜ヴェーラのお披露目ライブ。橋本一子のアンビエントなピアノと甲田益也子の声と6月の雨と湿度が一体となった午後の微睡。集団催眠効果のある世界の終わりにもう一度流れそうなララバイ。特に甲田益也子のシアトリカルでコンテな動きが奇跡の様で震えた。 その後は渋谷の無機質カフェことカフェモノクロームへ。 RboWコラボのチョコレートプリンとホット

          ダダダイアリー、主に映画。2024/6/2ー6/15

          ダダダイアリー、主に映画。2024/5/17ー5/31

          5月17日 谷中にあるギャラリーSCAI THE BATHHOUSEにて開催中のアピチャッポン・ウィーラセタクン「Solarium」へ。 森に迷い込み、知らない生き物と目が合ったかと思ったら、目玉を探し求めてスクリーンから出られなくなった男に遭遇するという怪奇サスペンスな展開のインスタレーション。2面スクリーンで向こうが透けて亡霊かと思ったら向かいに座ってる鑑賞者だったという空間設計もちゃんと考えてんだろうなセタクンは。ワンダー全開で面白かった。 その後は天気が良かったので

          ダダダイアリー、主に映画。2024/5/17ー5/31

          ダダダイアリー、主に映画。2024/5/1ー5/15

          5月1日 ル・シネマ渋谷宮下にて、濱口竜介監督「悪は存在しない」鑑賞。 穏やかな森の集落にある日グランピング場開発の話が舞い込み騒めく。リアルな設定と会話が醸し出すユーモアと美しい撮影と音楽と唐突な映画的飛翔。姉妹作「GIFT」の時に感じたモヤっとした感じが明かされるかと思ったら同じだった。没入感はさすがだけど名作オーラが出過ぎて若干引いた。 続いてヒュートラ渋谷で開催中のジャック・リヴェット傑作選2024にて「彼女たちの舞台」鑑賞。 ビュル・オジエのゴールが見えない演劇ク

          ダダダイアリー、主に映画。2024/5/1ー5/15

          ダダダイアリー、主に映画。2024/4/17ー4/30

          4月17日 ヴァージニア・ウルフ「オーランドー」読了。  美少年から美女へ生まれ変わり36歳のまま360年生きたオーランドーの生涯をユーモラスに饒舌に描いたメタ伝記。荒唐無稽なファンタジーでありながら忠実なモデルがおり、歴史文学、フェミニズムの観点からも読み解ける訳者による巻末の解説「隠し絵のロマンス」含めて面白すぎた。 池袋の生ドーナツ&セレクトショップのOLDへ。前回オリジナルタグをカスタムしてもらったシャツが着て一回でタグ外れてしまったのでお直しで再訪。ついでにでかい

          ダダダイアリー、主に映画。2024/4/17ー4/30

          ダダダイアリー、主に映画。2024/4/1ー4/15

          4月1日 菊川のStrangerにてバス・ドゥヴォス監督2作品鑑賞。 「Here」 帰国を悩む移民労働者と植物学者の女性との細やかな合歓。一杯のスープ。始まった途端これは眠くなるヤツだと思ったけど案の定ウトウト。後半だけ観た奴が言う事じゃないけど良い作品で機会があればまた観たい。 「ゴースト・トロピック」 終電を乗り過ごした女性の長い帰り道。ブリュッセル人間交差点。もうこの設定だけで劇的に映画。予想以上に色々あったし、「Here」でバスの手の内分かったから此方は最初から最後

          ダダダイアリー、主に映画。2024/4/1ー4/15