健康を徐々に蝕む悪魔たち
私は風邪を引くこともほとんど無いし、大きな病気を患った経験も殆ど無いので、比較的健康と思っていたのだが、「本当に健康なのか?」と問われると即座に頷けるものではない。自分の身体を 100 とした時に、40 ほどの大ダメージを受けることはなくても、5 〜 10 くらいのダメージは頻繁に受けていると思う。2024年はそれらをきっちり明確にして、自分の体を常に 100 付近に持ってこれるようにしようと思い始めたのだ。
耳垢栓塞(複雑なもの)
ふとした時に妻に耳を覗かれ、耳垢の多さを驚かれてしまった。妻に写真を撮ってもらい、自分がこれまで耳垢をしっかり取り切れていなかったことを知った。この歳まで全く気付けなかったことを恥ずかしいと思いつつ、耳垢がかなり奥まった場所に溜まっていたため、耳鼻科で取ってもらうことにした。結構痛かったのだが、とんでもない量の耳垢が取れていて、自分のモノなのに引いてしまった。領収書の項目には「耳垢栓塞(複雑なもの)」と書かれていて、妻と2人で大笑いしていた。情けないものだ……。
自分の耳の構造は少々複雑なので、耳かきするのも少々厄介ではあるのだが、コツを掴み、ようやく自分でメンテナンスできるようになった。妻様々である。
虫歯になっていく親知らず
職場で歯に関するセミナーを受講した時に、「中高生の頃以来、歯科検診に行っていないな……」と思い、歯科検診に行くことにした。そうすると、歯垢の残りや歯茎の腫れを指摘され、挙句の果てには虫歯予備軍も見つかるという事態に。特に歯に異常を感じなくても、歯科には行くべきなのだと痛感した。ちなみに虫歯予備軍は2本あり、どちらも上の親知らずだったので、そのまま抜くことになった。
そこからは歯のクリーニング、親知らずの抜歯、と約2ヶ月は歯科に通院していた。一番の驚きは、歯のクリーニング後の歯並び。知らないうちに腫れていた歯茎から覗く歯は、普段よりも長く見えた。これまで歯の大部分がいかに歯茎に隠れていたか、思い知らされた。自宅での歯ブラシのこすり方に加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを必ず使用して歯垢を取り除くように、歯科衛生士さんに念を押された。
初めて歯間ブラシを使ってみたが、これが凄い。歯の隙間に挟まっていた歯垢が綺麗に取れ、舌で歯の隙間を舐めずってみると、「確かに隙間があるんだな」と安心できる。ちなみに、歯間ブラシを初めて使う時、ありとあらゆる歯茎から血が出てきたが、それは歯茎が腫れている証拠なので心配しなくていいとのこと。しばらく使っていると、出血も収まり、気持ちよさだけが残る。今回の件があってから、もっと自分の歯を大切にしようという意識が芽生えた。
消えては湧き出す口内炎
虫歯予備軍が見つかったのは口内環境が悪いからかもしれない。事実、毎月1〜2回の頻度で口内炎を患っていた。口内炎は直接的な原因が不明なことが多く、栄養の偏りやストレスの蓄積など一般論で片付けられることが多い。2週間経過しても自然治癒しなかった場合は、口腔がん等の病気の疑いがあるが、私の場合いつも1週間で治っていたため、特に何も対処していなかった。我慢しようと思えば我慢できるとは言え、罹らないに越したことはない。経験的に軟膏を塗るよりもビタミン剤を服用したほうが効果が高かったため、栄養の偏りが口内炎に繋がっている可能性が高いと思い、生活を見直すこととした。具体的には以下のような生活習慣の改善を試みた。
平日は水分補給として クラフトボスブラック 1本を飲む習慣が付いていた。意識的に 0.5本/日 に減らすか、代わりに缶コーヒーを飲むようにした。水分補給としては通常の水をメインとした。また、ビタミンが不足しがちなので、おやつ時に高ビタミン飲料も飲むようにした。
平日の朝食・昼食は職場で摂ることにしているが、どちらもパン1個になることが多かった。パンは朝食に限り、昼食は職場の食堂を利用したり、サラダを食べたり、とビタミンを摂取できる食事に切り替えた。
この生活を始めてから、口内炎が自然と収まっているので、しばらくは続けてみようと思っている。
終わりに
大きな病気にかからなかったとしても、意識しなければ確実に身体に悪いものが溜まっていく。それらはクオリティ・オブ・ライフを下げてしまうから、定期的な検診と対策が重要だ。このタイミングで自身の健康を見つめ直すことができて本当に良かった。健康への意識を維持しつつ、これまで通りやりたいことに打ち込んでいきたい。