HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024 横浜
宇多田ヒカルのライブに参加した。記録として残してみたい。
セットリスト
セットリストが Spotify で公開されており、まずは一覧を紹介しようと思う。
彼女のディスコグラフィをおおよそ時系列順に辿るような曲順になっている。気持ち的には全曲紹介したいところではあるが、その中でも思い入れ深い曲を取り上げていきたい。
宇多田ヒカルとの出会い
私が宇多田ヒカルを聴き始めたのは高校1年生の秋だった。『traveling』を初めて聴いた時、「これほど素晴らしい音楽を作れる人がこの世に生きているのか!」とえらく驚いた。このとき、宇多田ヒカルは既に人間活動へと入ってしまったが、過去のディスコグラフィを片っ端から紐解くべく、 TSUTAYA でアルバムを借りた日々が懐かしい。
アップテンポな曲調からして、ライブの終盤やアンコールで演奏してくれるかと思っていたが、意外にもライブの序盤〜中盤で演奏してくれた。周りの目を気にせずに踊ることができて良かった。
高校時代の思い出『ULTRA BLUE』
『Keep Tryin'』『Kiss & Cry』『誰かの願いが叶うころ』は、まさに「ぼくの心にクリティカルヒット」だ。私が高校生の頃、通学中に満員電車に揺られながら『ULTRA BLUE』を聴き続けた日々がありありと思い出される。「クールなポーズ決めながら実を言うと戦ってた」という言葉に、宇多田ヒカルの生き様が投影されているんだろうな、と子供心に思っていた。
『SCIENCE FICTION』を冠したツアーであったため、このアルバムに含まれていない曲は演奏されないのではないか、と思っていたが、良い意味で予想を裏切ってくれた。特に『誰かの願いが叶うころ』は、イントロのピアノが流れたときに思わずガッツポーズしてしまった。
邦楽史上最高の名盤『Fantome』
『Fantome』は宇多田ヒカルのディスコグラフィーの中で最も好きな作品で、あらゆる音楽から個人的に名盤を選ぶとしてもこれはTOP10には入ると思う。アルバムが発売されてすぐにタワレコに駆け込んだ大学時代が懐かしい。
このアルバムからは『花束を君に』が歌われた。CDで聴くよりもパワフルな演奏で、いわゆる Band Edition みたいな形になっていた。宇多田ヒカルがこの曲に込めた想いをより確固としたものへ高めていると思う。
終わりに
どの時代をとっても魅力にあふれているのに、各時代ごとに彼女の色が出ているのは、音楽とともに彼女の人生があり続けたからだろう。本当にいつでも彼女の最大限が音楽として刻まれている。
それから、妻もこのライブの記録を書いている。妻の宇多田ヒカル愛が炸裂しているだけでなく、note の注目記事にも選ばれ、物凄い多くの人にご覧いただいている記事である。いいね数が 100 を超えていて圧巻だ。ぜひ読んでほしい。