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Green Day JAPAN TOUR 2025 2/26 横浜
グリーン・デイの来日公演に参加した。場所はKアリーナ横浜。
あまりにも最高すぎやしないか? ライブのたびに感動を言語化しているが、これは過去にも例がないかもしれない。参加したライブすべてが最高であったのは間違いないのだが、その中でも群を抜いているように思える。これまでで最も良かったのは、2023年のアークティック・モンキーズの日本公演なのだが、それをも上回る公演のように思えた。今回はその感動をまとめてみたい。
会場の雰囲気とグッズ
会場付近では、サマーソニックの告知がなされていた。今年のヘッドライナーの1組はフォール・アウト・ボーイということで、『The Last Of The Real Ones』がしきりに流れていた。2023年のサマーソニックで来日していたので、しばらく来日は叶わないかと諦めていたが、朗報だった。今年もなんとかして行きたいところ。
グッズの待機列は凄まじく、Kアリーナを周回するように行列ができていた。人数で言うと 1,000 ~ 2,000 人は並んでいたのではないだろうか? ただ、グッズ売り場のキャパシティがかなり大きく、17時頃から並んだ私は18時頃にはグッズを手にすることができていた。
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今日の公演は開始前におとぼけビ~バ~が前座として演奏していた。海外人気の高いパンクバンドであるが、演奏を聞くのは実は初めてであった。『いまさら私に話ってなんえ(What do you mean you have talk to me at this late date?)』の「うらみつらみのパーキング」の「パーキング」の発声が、椎名林檎の『ストイシズム』の「アクセル ブレーキ アクセル ブレーキ パーキング」の「パーキング」の発声をオマージュしているのかも? と思った。
初期の名盤『Dookie』 / 昨年の新作『Savior』
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昨年の新作『Savior』から『The American Dream Is Killing Me』を披露した後、『Dookie』の時間がやってきた。彼らの代表曲でもある『Basket Case』を皮切りに、『Welcome to Paradise』『When I Come Around』『She』『Longview』が披露された。パンキッシュな初期衝動が溢れかえった楽曲群は、元祖パンク・ロックという感じで、ライブ直後の盛り上がりに丁度良い。
時折混ざる新作『Savior』の曲も見逃せない。『Dilemma』はアルコール依存症の曲で、お酒をやめたくてもやめられない葛藤が描かれている。ボーカルのビリー・ジョー・アームストロング自身が長らくアルコール依存症に悩まされており、その苦しさを彼なりの方法で曲に昇華した結果がこの高い完成度である。
パンク・オペラを発明した大名盤『American Idiot』
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後半はアルバム『American Idiot』からの選曲の連続。グリーン・デイを代表する2004年発売のアルバムであり、同時多発テロ後にイラク戦争を決行したアメリカに対する怒り(タイトルは"愚かなアメリカ"という意味)を投影した作品。心臓をかたどった手榴弾を握りしめた拳と流血。親の顔より見た構図だ。私もロックの名盤を挙げていくなら、真っ先に筆頭に上げる傑作だ。特に『American Idiot』『Holiday』『Boulevard of Broken Dreams』の3連続には感動の嵐。『American Idiot』は好き過ぎて、一緒に全部歌ってしまった。『Boulevard of Broken Dreams』は、宇多田ヒカルのカバーを聴いてより好きになった楽曲で、海外公演では大合唱が起きる曲でもある。
ファンサービス旺盛なビリー・ジョー・アームストロング
ビリーは観客に結構歌わせてくれる。ビリーがコール・アンド・レスポンスでやる "Ay-Oh" はクイーンのフレディー・マーキュリーへのオマージュだろう。ライブが始まったタイミングでも、クイーンの『Bohemian Rhapsody』がフル尺で流れた。
1曲目の『The American Dream Is Killing Me』の前に、ウサギの着ぐるみが音楽にノッて踊っていた。その音楽はラモーンズの『Blitzkrieg Bop』であり、パンク・ロックの原点とも言える存在だ。前半の『Know Your Enemy』では、ファンをステージ上に上がらせてサビを歌わせる展開に。また、中盤の『Brain Stew』の前に、ザ・ブルーハーツの『リンダリンダ』を歌うシーンも。日本人としてこんなに嬉しい展開はない。
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極めつけは公演のラスト。『Good Riddance (Time Of Your Life)』を弾けるという青年をビリーがステージ上に上がらせ、なんと1曲弾かせるというプレー。最後の和音を、青年がドラムのトレ・クールに弾かせるという計らいまで含めて、完璧な時間だった。この時の会場の一体感は、一観客としても決して忘れることはないであろう。私事だが、最近アコギを習い始めており、一気にモチベーションが高まった。頑張りたい。
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「お母さん役をやってあげるから」と言って、すぐ横で歌ってくれるビリー。
終わりに
多くのギターキッズを世に生み出してきたグリーン・デイ。歌声も曲も歌詞もカッコいい存在であり、結成から35年以上経つ今でもロックの象徴であり続けてくれる。旺盛に曲作りをしていく姿を応援していきたい。