イタリアPh.Dの記録:5ヶ月目「卒業に向けた意識改革」
こんにちは。
博士後期課程を始めてから早くも半年が経とうとしています。
早速、2023年3月を振り返りたいと思います。
(学業)
・文献調査:44本
・講義の受講:「構造工学における実験(博士)」「構造解析(修士)」
・構造解析のプログラミングの実践
先月までと比べて一気に論文を読む量が増えました。研究テーマが決まり、自分の研究では今後何をすべきか明確にするため、以前より集中して取り組めたと思います。
講義について、「構造解析」の授業は演習を通したアウトプットがあるので効率よく学べています。学期の前半の課題で、梁要素を用いたフレーム構造とガーダー橋の解析、後半にはソリッド要素を用いたRCビームの解析を行う必要があります。色々と学びの多い授業です。
実験方法に関する授業は、先生の説明が分かりにくく正直退屈でした。
授業内容よりも、4時間の講義を休憩なしでぶっ続けで話す事の出来る教授の頭脳の方がむしろ興味深かったです。
さて内容は変わって、タイトルの「卒業に向けた意識改革」について話したいと思います。
ミラノ工科大学の博士課程では、標準修了年限の3年を過ぎても退学させられずに、Assistant Researcherなどのポストをもらいお金をもらい続けながら大学に残って博士論文の書き続けている学生が一定数います。卒業の目安は3年と3ヶ月というのが学生間の噂ですが、中には卒業に4年以上かかっている人も身近にいました。
入学したての筆者は、卒業が伸びてもお金をもらって楽しい海外生活を続けられるなら良いのでは、と楽観的な考えを持っていました。
しかし、周りの学生の実情を聞いて最近わかってきたのは、研究が順調でない人は教授とのMGの度に卒業時期が先送りになり、そのフラストレーションで卒論執筆のやる気が低下するという負のスパイラルの存在です。
筆者は留学を始めて半年も経たないのに、週末の何もする気が起きない時間にホームシックを感じる程なので、卒業先送り地獄にハマったら確実に精神を病む自信があります。
こうした理由で、1日でも早く3年ピッタリで確実にPh.D.を取得する、という目標をこの前作りました。目標実現のために、毎日何かしらの研究に直結する作業を行う(今で言うと文献調査)、と言う意識を今は持っています。
留学当初は博士後期課程在籍中に、論文等の業績、語学、海外企業でインターンなどの色々な野望がありましたが、もう生存欲求しか残ってないです。
博士留学はサバイバル。
P.S.
この文章を書いている最中、言葉が上手く出てこなくて日本語の衰えを感じました。就活の書類で落とされない為にも、noteは続けたいと思います。
プライベートの様子は写真にまとめます!
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