減量の時だけ、なぜ慌てるのだろう?
減量の時だけなぜ急ぐのかを少し掘り下げてみる。
減量と増量には考え方に時間的なズレがある
よほどの痩せすぎでもない限り、太ろう思って太る人はいないはず。
ほとんどが「知らぬ間に体重が増えてる」という感覚だろう。
だから体重増に関しては、時間的な感覚がない。
でもそれなりの時間をかけて太ってるはずなのだ。
なのに痩せる時だけ一気に減量、は身体に対してアンフェアではないか。
一ヶ月で10キロ太ったら健康に良くないのは誰でもわかる。
でも減量になると、月どころか週単位で何キロ減、なんてよく聞く。
これはいくら何でも極端だと思うのだがどうだろう。
普通は10キロなんて、何ヶ月もかけて増えていくはずだ。
月に2キロ増えたら自分で異変を感じるだろう。
それが5ヶ月も続いたらさすがに「ヤバイかな」と思うはずだ。
なのに1ヶ月で10キロも減らそうモノならその達成感たるや相当なモノだ。
こんなに急激に減らしもてヤバいとは思わない。
達成感を満喫しているのは前頭前野だけだ。
前頭前野の自己満足に過ぎない。
原理原則的に考えると
これはもう確実に「飢餓モード」スイッチオンだ。
前頭前野の喜びとは裏腹に
潜在意識の領域では着実に省エネモードにシフトしているのだ。
その後何カ月か我慢して体重を維持したとしても
少しでも油断すればアウト。
「リバウンド大魔王」の餌食だ。
せっかく我慢し続けた数ヶ月間だが
実はカラダは飢餓と闘っていたのだ。
そしてカラダは完全な「省エネモード」になっているから
一度リバウンドすると後が大変だ。
急激な増減はやばいに決まってる。
ダイエットこそ小さな積み重ねが大事
しつこいようだが、太るときは一気に増えるわけじゃない。
以前、誰だったか有名な芸能人が4ヶ月で17kgの
減量に成功!なんてニュースになってたが分解して考えてみる。
4ヶ月で17kg減量ということはだ。
平均すると毎月4キロ強の減量、ということになる。
これって体に負担じゃないのかっていうことを掘下げてみる。
だって4ヶ月連続で毎月4キロ以上減量したってことでしょ。
実際には、最初が大きく減って、4ヶ月目は少なかったはず。
いや、もしかしたら最初の1〜2ヶ月で、ドンと減って
後の2ヶ月はほんのちょびっと減だったに違いない。
一般的には短期間の減量はすごい!ということになるんだが
逆を考えて見たことはあるだろうか?
つまり4ヶ月連続で毎月4キロ太る、ということを。
これはどう考えても、体に悪そうだ。
でも私たちは自分に都合よく物事を解釈する癖があるから
そこんとこは気にしない。
というか、はなから無視。
意識にはないと思う。
無意識に、無計画に体重が増えたとき、
私たちの体は、リバウンドして体重が減少したりしない
逆リバウンドなんて、しない。
まず気軽な気持ちで準備しよう
慌てないで、時間をかけて体を作っていく。
結局のところダイエット成功ためには王道をいくしかない。
継続が鍵ということ。
普通は太るとき、カラダを動かしていないことが多いはず。
たとえば、学生時代にそれなりにハードなスポーツをしていたが、
卒業してからはほとんどカラダを動かしていない。
世の中にこういう人は多いはず。
よく言われるのは、ハードな運動をしていた時代は
消費するエネルギーも大きいので
その分食欲も大きくなり、大量に食物を摂取しようとする。
しかし、社会に出てカラダを動かさなくなり
エネルギーを消費しない生活に変わったにもかかわらず
依然として食生活だけは変わらない。
だから当然太る、と。
もう1つ、若い時の代謝と年を経てからの代謝は全然違う
ということもよく言われる。
この2つは間違いのない真理だと思う。
社会に出て数年も経つと
温泉に行っても無意識に鏡の前を避けて通るような
無惨な体型に退化してしまう。
そこで、一念発起ダイエットを始める。
しかし、ここでもう1つ問題がある。
あまり言われていないことだが
カラダが固まっている。
人間のカラダは使わなければ不要な機能は排除していくようにできている。
ハードな運動を突然やめて、あとは放置。
カラダは当然現在の生活様式に必要な機能に機能制限する。
代謝も落ちてくる。
脳も効率のいいエネルギーの使い方を学んで
どちらかというと省エネモードになっているはず。
筋肉だって当然落ちている。
関節だって当然必要以上に動かなくなっている。
そんな状態でいきなり走り出したり
ジム通いをはじめて筋トレなんかをはじめたりすれば
どうなるだろうか。
想像力を働かせずともわかりそうなものだ。
そうかといって
運動を伴わずに食事制限だけでダイエットを始めると
必要な筋肉が落ちて
代謝は落ちるし
もしダイエットに失敗したときには本来筋肉があった場所は脂肪に占有されエライことになる。
だから、もしダイエットを始めようとするなら
心の準備という意味も含めて
カラダの準備が必要だ。
もちろん、その辺は年齢や性別
運動していたかいなか
していた運動の強度
やめてからの年数
現在の生活習慣
などによっても大きく違ってくるが
大筋間違いないのはダイエットの準備は必要だということ。
準備をした方が長続きして
成功する確率も上がる。
何事も段取りですべてが決る。