見出し画像

直感と思考どちらを信じるべきか?


はじめに

どうも、どちらかというと直感派の文蔵です。

みなさんはふとした時に「これはいいことを思いついたぞ!」とひらめきが訪れることはありませんか?
いわゆる直感というものです。

そして、そのひらめきの後に「でも良く考えたらこれってこうだしな……」と萎んでしまって、そのひらめきを実行せずに置いておいてしまう。

こんな経験、結構ある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
本日はそんな直感のお話です。直感と思考どちらを優先していく方がより楽しく素敵な人生を歩めるのか、その判断材料を提供できればと思います。


つい最近、妻と会話をしていた時に"直感と思考、どちらを信じるべきか?"
というお話になりました。

直感と思考に関する研究

個人的な結論から言うと「両方のバランスが大事なんじゃないかな」という意見なのですが、この意見には私個人の経験則しか根拠たり得るものがありません。

なので、信頼に足りそうなデータや論文を軽く調べてみました。
調べてみた結果の結論としては

"直感と熟慮のどちらが優位かは状況や課題の性質によって異なる。直感が効果的な場合もあれば、熟慮が求められる場面もある。意思決定の際には、状況に応じて直感と熟慮を適切に使い分けることが重要"

という、要するにケースバイケースだよね、という結果になってしまったのですが、学びとしては意義深い知見も得られたので解説していければと思います。

直感と思考と経験

Journal of general internal medicineという科学誌に掲載された2005年の実験によると、専門性が高くなればなるほど直感でより正しい判断を下せるようになる。しかしその一方で、専門性が高い人が自分の判断を疑うことがない場合に、そのまま間違った判断をする可能性が高まるということが取り上げられていました。さらに、経験が長くなればなるほど直感は外れにくくなると言うことも同時にわかっています。

直感と思考と自信

Valerie A. Thompsonらの研究(2011)では、直感的な判断に対する自信の度合いが、情報を吟味して慎重な判断を行う程度に影響することが示されていました。最初の直感的な回答に自信がない人ほど、より長く考え、回答を変更する傾向が見られたとのことです。

直感と思考と心理的充足

成蹊大学の研究では、選択意思決定における無意識的思考(直感)が意識的思考(熟慮)よりも優位性を持つかを検討しています。この研究では、情報を提示された後、意識的に熟慮する群と、無意識的に思考する群に分けて意思決定を行わせました。結果、無意識的思考群の方がより満足度の高い選択を行う傾向が見られました。

直感と思考を人生にどう活かすのか?

さて、個人的に興味深い事例を並べさせていただいたところで、これらの研究結果から、人生を豊かにするために行うべきことは何なのかを考えていきたいと思います。

研究結果のポイント

あらためてポイントを整理すると下記の4つです。

①直感は専門性が高い分野で経験を長く積むほど外れにくくなる
②同時に専門性が高い分野だと直感を疑わず誤った判断を下すこともある
③直感に自信がない人ほど熟考し、後で回答を変えることが多い
④思考より直感に従った方が心理的満足度は高い

直感は経験値を積めば積むほど外れにくくなる、ということから、おそらく言語化のプロセスを省略された思考のことを指しているのではと思われます。素早い判断を求められ続ける救急医療の現場の方などは特に直感が磨かれていくというようなデータもありました。

直感を信じる信じないというよりも、直感という機能と思考という機能をうまく活用できると、より人生にとって有用な取り組みになりそうです。

結論

これらを踏まえると、どのように物事を判断したらいいかの最適解は

『最初に直感で感じたことを一度思考で、なぜその直感が働いたのかということを分析して、明確な過誤がない限りは当初の直感に従う。そして従った結果起きた事象を見直して、自身にセルフフィードバックを行う』

ということになるかなと考えます。

上記を実行することで

①直感に対する自信のない人が"考えることに時間をかけてしまう"というデメリットを解消し
②"心理的な満足度の期待値が高い選択"をしながら
③"直感を実行すると言う経験を何度も積むことで、直感が外れにくくなり、将来的に自信を持つこと"

ができます。


その結果、"その分野における直感の精度が経験により外れにくくなり"人生全体の満足度が高まるWellBeingなサイクルに入るのでは? と考えました。

結果的にはケースバイケースなこともあり、思考と直感のバランスはやはり大事、というお話になりますが、行動指針としてはしっかりとした結論に辿り着いたと思います。

人生においてひらめきを実行できなかったり、自分の判断に自信を持てなかったり、決断した後に迷いが生じてしまう人は実践してみてくださいね。

本日もお読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!