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なぜ点描という手法にこだわるのか?

過去に1度個展をしたことがあります。
2014年なので6年ほど前になりますが、そこで用意した展覧会用のステートメントを最近あらためて見返してみたところ、基本的な考え方は今でも変わっていないのだなということがわかりました。

「記号としての何か」より
 そこにあるものは日常的に見かけたものがすべて。
 切り取った日常の風景を、規定のフォーマットに従い、絵に変換していく。
 その結果、そこにはもう「記号としての何か」としか言いようがないものが
 残った。

ただ、この時「なぜ自分はこのような手法(=点描)で描いているのか」ということについて自分自身理解できていませんでした。
(タグボートのポートフォリオレビューを受けた際に上記のことを指摘されました)

最近出展したKENZAN2020にて自己紹介文をまとめる必要がありました。
そこで改めて自分はなぜ点描という手法にて作品を制作するのかということを考えて出た結論が「無駄なことをあえてしたい」でした。

効率化を求められる現代へのアンチテーゼとして点描という手法を使っています。

出来上がった作品だけでなく、そのプロセスや思考についても提示するのが作家というものなのではないかと考えています。

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文蔵
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