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胡弓(クーチョー)の準備(調弦(ちんだみ))
ここで初めて胡弓(くーちょー)を始める方へ、
準備の方法をお伝えしていきたいと思います。
あくまでも私の主観ですので(それも胡弓を始めて現在3か月)
もっと正しい方法があると思います。
新しい(正しい)情報が入り次第修正をしていきたいと思います。
また先生に教えていただいている方は
先生のおっしゃる通りになさってくださいね。
ここまで弦を張って、ウマを立てました。
今回は調弦(ちんだみ)= チューニング をしてみましょう。
3/4 調弦(ちんだみ)をしてみます
3弦胡弓では音の低い方から CFC(三線と同じです)
4弦胡弓は 低い方から GCFC
5弦胡弓は 同じく GCFCG
となります。
ただし三線と比べると「1オクターブ高い」のです。
もちろん三線をやってない方にはピンと来ないかもしれませんが。
大体このように調弦(ちんだみ)をします。
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本当に正しい周波数は別途お調べくださいね。すいません、ずぼらで。
(その証拠に5弦の「中弦」が「350」ですw)
上記音声ファイルは5弦胡弓です。
(私の変な演奏です。許してください)
4弦・3弦の方は上記表を参考に弦の音を参照してください。
既にお気づきかと思いますが三線と同じく中心の3弦が
三線と同じくCFCとなっていて、
それを挟む形で4弦の場合低いG、
5弦胡弓の場合高いGが加わる
ということがお分かりになると思います。
アプリなどで音程を拾いながら調整していっても良いかもしれません。
「チューナー アプリ」「調弦 アプリ」等で検索すると
たくさんのソフトウェアがダウンロードできます。
(本格的に使いたい場合は有料版も良いかもしれません)
スマホではもちろんPCでもマイクさえあれば利用できます。
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また一般的に販売されている楽器用のチューナーでもかまいません。
多くのタイプが胡弓の頭の部分
(カラクイのあるところ、「天(ちら)」)
に挟むタイプが多いです。
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(SWIFF AUDIO C2-V)
アプリや市販されているチューナーでは
「440Hz」に設定してから
調弦を行うのが一般的です。
ただしこの「440Hz」の設定はあくまでも目安です。
複数で演奏する場合には一緒に演奏される方に
あわせるようにします。
稽古の時は先生に、演奏会等の場合は
リーダーや指導者の方に
あわせるようにしましょう。
一方昔ながらの「調子笛」というものがあります。
詳しく見たことが無いので、間違っていたらごめんなさい。
円形で出来ていて、口にくわえて吹く(吸う?)口が
複数(12個)ついていて「ぷーぅ」と鳴った音で調弦をします。
ネットで「調子笛」で検索すると
多数出てきますのでご参照ください。
以下は始めて3か月の私がへーっ?て思ったことです。
(慎重に調弦を)
あまり急激にカラクイを巻いてしまうと、
弦が切れたりウマが倒れたりとあまり良いことがありません。
また低い方の弦は急激に(三線に比べてですが)音が変わってしまい、
なかなか目的の音にたどり着きません(これは私のせいですが)。
5弦ともなると、3弦1弦5弦そして2弦4弦と合わせているのですが、
最初に合わせた3弦がもう違っています。
ですのですべて大体で合わせていき、
最後にしっかり合わせるようにしています。
(440Hzについて)
さきほどしれっと「440Hz」と書いてそのまま流しましたが、
これは「ラ」の音(厳密にはA4)の周波数だそうです。
これは標準的な音(国際規格だったかな?)
として決まっている周波数だそうです。
要するに「ラ」を「440Hz」と決めて
他の音の調弦を行います。
一方室内では「440Hz」、演奏会は「442Hz」で、
ということを聞いたことがあります。
やや高めの音の方が広いホールのコンサートに
ふさわしいとのことだったと思います。
私の体験している古典音楽の世界でも、
先生方のお考えやその時の舞台によって
この周波数までこだわられる方もいらっしゃるようです。
(音程変える、二揚げ、三下げ)
特に胡弓で古典演奏をする際には(特に三線の方の)
歌が入る場合がほとんどです。
そうなると自分で歌う場合を除いて
歌う方の音程にあわせなければなりません。
例えば「CFC」が「BEB」や「B♭E♭B♭」
に下げたりします。
(4弦5弦胡弓では「G」が「G♭」や「F」)
もうひとつ面倒なことが
曲によって「二揚げ」「三下げ」という指定があります。
これは「二揚げ」は真ん中の F 弦
(3弦胡弓では2番目 4・5弦胡弓では3番目)
を一全音上げます。
要するに「CFC」が「CGC」となります。
こうして演奏をします。
一方「三下げ」は
(3弦胡弓では3番目4・5弦胡弓では4番目)を
1全音下げて「C」を「B」とします。
上記「二揚げ」「三下げ」を行うと、
指で弦を抑える場所(勘所と言います)が
少し違っているところがあったりしますが、
そこはまた別の機会にお伝えしたいと思います。
また「二揚げ」と言いながら
上げるべき弦を挟んでいる両方の弦を
逆に一全音下げて、
結果的に「二揚げ」にして演奏する方も多いです。
要するに「CFC」を「BFB」として、
全体的に一全音下げた調弦にする方法もあります。
また三線を含め演奏では「二揚げ」でも、
胡弓では「二揚げ」にせず、
音程が上がっている弦の押さえるところ(勘所)を
上げてしまう
(要するに指の押さえるところを
2弦(3弦)だけ一全音上げてしまう)
そんな演奏をされるという方もいらっしゃる
とお聞きしたこともあります。
とまあ、まだまだ話は続きそうなのでここまでとしておきます。
次回はとりあえずの最終回「松脂」編の予定です。