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胡弓(クーチョー)の準備(ウマを立てる)

ここで初めて胡弓(くーちょー)を始める方へ、
準備の方法をお伝えしていきたいと思います。
あくまでも私の主観ですので
(それも胡弓を始めて現在2か月)、
きっと私の記事内容とは違った正しい方法があると思います。
記事が間違っていたり、新しい情報が入り次第
これからも修正をしていきたいと思います。
一方先生などに教わっている方は
先生のおっしゃる通りになさってください。
 
前回は弦を張りました。
今回はウマを立ててみます。
 
2/4 ウマを立てる
ウマとは弦を支える普通は竹でできている駒のようなものを言います。
三線には竹だけでなく、黒檀やプラスチックはたまた象牙など
いろいろな種類があるようですが、
胡弓には今のところ竹しか見たことがありません。
(有る所には有ると思います)

ウマの立て方のポイントは2つあります。
1.     裏表に気を付けよう
2.     立てる位置はかなり首元(三線と反対側)
もちろん上記を守らないと音が出ないというわけではないのであまり繊細になる必要はないと思います。
 

1.     裏表には気を付けよう


ウマには裏と表があります。
竹の表(皮?)のつるつるした方と、竹の裏側の方とに分かれます。
これは三線のウマも同様なのですが
表の方が傾斜が緩く、裏の方が垂直になっています。
その表の傾斜の緩い方を上(カラクイのほう)に向けます。
裏の方は下(糸巻きの方)になりますね。
ここからは私の勝手な推測なのですが
この角度によって倒れにくくなるのではないかと思っています。
(違っていたらごめんなさい)

画像でお分かりのようにウマの垂直の方が糸巻きに向いている、
これが良く見る形です。
もし仮に裏表が分からない、傾斜も一緒ということだったら
実はどちらでも構わないようです。
三線のウマではたまに有ることです。

(余談ですが、その胡弓に合ったウマを職人さんは作ります。
 したがって以下のウマの画像とはかなり異なった形のウマでも
 全く気にしないでください。)

(師匠がお使いの5弦胡弓のウマは
 形や弦の溝の位置まで違っていました。
 試しに私の胡弓につけさせてもらったことがありますが
 1弦と5弦が棹に触れて音が出ませんでした。
 要するに胡弓によって全くウマの形や溝の位置が違う ということです)

(それから下の画像には弦の溝が、複数あります。
 これは私の胡弓は5絃であることと
 弦の位置を多少変更しようと、自分自身で作った溝です)


左が傾斜が緩やかな表です
表です。(竹の外側の方)これがカラクイの方
裏です。(横の筋が目立ちますね)。糸がけの方


2     立てる位置はかなり首元(三振と反対側)


ヘッダの画像でお分かりのように、
三線と異なりかなり首元(ネック?根本?)の方に
立てていることが分かると思います。
ただし「何センチ」とか「指何本分」とか
決まりがあるわけではないので
(有るのかもしれませんが)
大体の位置で構わないと思います。

実は胡弓は大きさが個々それぞれによって大きさが違います。
(同じ職人さんでも違うことがあるようです)
そうなるとその胡弓の一番良い音が出る位置が
違ってくるのだそうです。
もちろん音に影響を与えるのは
胡弓の大きさだけでなく、
皮の張り方の強弱、
ウマの形や弦の太さや材質(ほとんどがナイロンですが)
そして弓などいろいろな要因はあると思います。

せっかくですからウマを立てる際には
その胡弓に一番ふさわしい(よい音の出ると思う)位置を
探してみるのも(ちょっと面倒ですが)面白いかもしれませんね。

上に行きすぎかと。
私は今のところこの位置
これは真ん中すぎ


最初に述べましたようにウマの裏表を間違っても
仮にウマの位置が5mm左右に違っても音に大きな違いはありません。
(正しくは「素人の私」には違いがほとんどわかりません)

ただし1点だけ気が付いたことがあります。
ウマが根本の位置にあれば、
弓で弾く弦がある程度幅が広く弾きやすく、
逆に真ん中に行くと、弦の幅や高さの差が小さくなり
弾きにくくなるのではないかと思います。

さて次の 3/4調弦(ちんだみ)に続きます。
 

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