厚労省のサイトで、新型コロナワクチン接種後に起きた副反応疑いの報告が公開されています。9月2日に公開された新たな報告から、10代の気になる事例を取り上げます。
添付文書に「ギランバレー症候群」が追記
6月にファイザー製、モデルナ製コロナワクチンの添付文書が改訂された際に、重要な基本的注意として、その前までは書かれていなかった「ギランバレー症候群」が追記されました(下記参照)。
添付文書は下記のサイトで確認できます。
ファイザー製
モデルナ製
ギランバレー症候群については、厚労省のサイトで重篤副作用疾患別対応マニュアルが公開されています。
神経・筋骨格系
3回目接種後、ギランバレー症候群の事例
9月2日に公開された報告にも、3回目の接種をした10代にギランバレー症候群の事例がありました。
資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) より
紹介する報告は、重複している部分などは編集してあります。BNT162b2は、コミナティ筋注(ファイザー製)のことです。時系列で追えるように、順番を入れ替えたりしています。
※はこちらで補足しました。
添付文書に書かれているのに、「因果関係は評価不能」とされています。
こちらも、「因果関係を評価不能とした」と書かれています。
【添付文書】接種後にギランバレー症候群の報告があるから注意が必要
↓
接種者にはギランバレー症候群が疑われる症状が認められたら直ちに医師に相談するように説明
↓
接種後にギランバレー症候群が疑われる症状が出たから医師に相談
↓
検査の結果、ギランバレー症候群でした
↓
でもワクチン接種との因果関係は評価不能
って、おかしくないですか?
「接種後にギランバレー症候群の報告出ています。もし接種後に手足に力が入らない、しびれ感があるなどの症状が認められたら、直ちに医師に相談してください」と説明され、接種後に症状が出たから受診して「ワクチンとの関係はわかりません」と言われたら納得できますか? 私なら納得できません。
接種前にギランバレー症候群などの説明は、どのようにされているのでしょうか。6月に追記されてから接種した方たちには、ちゃんと説明しているのでしょうか。
「接種後にギランバレー症候群の報告出ています」と言うだけでなく、ギランバレー症候群の人はどのくらいの割合ででていて、どのような治療をして、何日ぐらい入院して、ちゃんと回復できるのか、全部説明して、「それでも接種しますか?」と確認するべきではないのでしょうか。
けれども、このワクチンに関しては、新たに添付文書に追記された心筋炎も「頻度不明」、ギランバレー症候群に関しても注意するようにと書いてあるだけで、データは書かれていません。
そして、ギランバレー症候群になったとしても、回復すればよいということでもないと思います。
ギランバレー症候群の治療に使われる「免疫グロブリン製剤」は、ヒトの血液から作られます。日赤のサイトにある血漿成分献血の説明に、下記のように書かれています。
この薬を使うことによって、この薬による副作用の心配もあります(下記参照)。
テレビに出ている医師や専門家と呼ばれる人たちは、ひたすら接種を勧めるばかりです。6月に添付文書が改訂され、このような治療を受けることになる可能性が加わったことを視聴者に知らせることも、医師や専門家の役割ではないのでしょうか。