2024年は、EUによる環境規制や自国の農業政策に不満を持つ農家による抗議活動がヨーロッパ各地で起きました。そしてついに、日本でも12月18日に島根県吉賀町の農業者ら約40人が、22台のトラクターで町内をデモ行進し、国や県に対して農畜産物価格への資材費転嫁や耕作放棄地の解消に取り組むよう訴えたそうです。
農業者に寄り添った農政を!
吉賀町のデモについて大手メディアは報じていないようですが、山陰中央新報デジタル、日本農業新聞、農業協同組合新聞が報じています。
約1分の動画です。
動画の中で斎藤一栄氏(デモ主催者)は、下記のように語っています。
「農業、すなわち食料を守れない国に未来はない」
本当にその通りだと思います。
日本農業新聞
約1分の動画です。
保育園のそばを通過した際には園児らが、野菜が描かれた旗を振って見送ったとのことで、子どもたちも盛り上がり、海外のデモとは違った雰囲気のようです。
農業協同組合新聞
「農業者の声を国に伝えるため国会議事堂をむしろ旗で包囲し、消費者理解を広げるため銀座4丁目でもパレードをしたい」と語る斎藤氏の思いが全国の農業者に届くことを願い、この記事を書きました。
吉賀町農政会議 会長 齋藤一栄氏の声明
欧州全域で農業従事者が意思表示
2024年は、欧州全域で農業従事者が抗議の声を上げ、各地でデモが行われました。
約1分40秒の動画です。
パリに続く高速道路などをトラクターで封鎖 農家らが「生活苦」訴えデモ(2024年1月27日)
約1分の動画です。
農家抗議デモ ヨーロッパ全域に拡大・激化(2024年2月2日)
CNNの記事(2024.02.06 )より
ドイツのトラクターデモ
文春オンラインの記事(2024/02/01)より
このように、各国で農業従事者が立ち上がっています!
オランダでは、2023年に農民市民運動党(BBB)が記録的な勝利を収めました。
一方、日本では、持続可能な農業や食の安全について関心を持たない人が、まだまだ多いように感じます。「農業(食料)を守れない国」に「未来」はないのです。まずは関心を持つことが、未来のための第1歩だと思います。