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子どもたちを守るために、大人はどうするべきか?

「子どもへのワクチン接種とワクチン後遺症を考える超党派議員連盟」主催で10月18日に開催された、「専門家を交えたワクチン大議論会」は現在、アーカイブ配信で見られます。テレビでは取り上げられていませが、子どもへのコロナワクチン接種を検討する上でとても重要なことが語られました。

専門家を交えたワクチン大議論会

約90分の動画ですが、子どもたちへの接種について考えるための、重要な情報がたくさん含まれています。

当日は、4人の専門家が参加され、それぞれの立場でワクチンについて説明されました。

1番目:村上康文氏 (東京理科大名誉教授 免疫医学、抗体研究)
2番目:森内浩幸氏 (長崎大学病院 小児科 教授 日本小児科学会専門医          テレビ番組にも多数出演)
3番目:井上正康氏 (大阪市立大学名誉教授 分子病態学)
4番目:小島勢ニ氏 (名古屋大学名誉教授 小児がん)

1つ気になったのが議員からの質問で、村上氏が「BA.4/BA.5対応ワクチンはヒトでの試験を全く行っていない」と答えた部分。承認申請時には、まだヒトでのデータが出ていませんでしたが、臨床試験は8月から行われています。そして先日、投与7日後のデータが得られたと発表されました(下記参照)。80人という少ない人数ですがゼロではないので、「全く行っていない」とは言えないと思います。


結局、子どもへの接種にベネフィットはあるのか?

今回参加した4人の専門家の中で、森内氏が推進派として参加されたと思いますが、森内氏の本心は「推進派」ではないように感じました。

以下、森内氏の資料(一部)です。

ワクチン大議論会 森内氏の資料


ワクチン大議論会 森内氏の資料

コロナより、インフルエンザやRSウイルス感染症の方が重大な問題であり、日本の子どもにとってコロナは、アメリカの子どもほどインパクトがないと語っています。

ただし、オミクロン株になってから、重症化による急性脳症の発症が増えている、とも言っていました。

「5歳から11歳用ワクチンのオミクロン株に対する感染予防効果は31%だが、発症予防効果は48%、入院を防ぐ効果は約83%ある」から、ワクチンは十分に有効だと説明しました。

ワクチン大議論会 森内氏の資料
ワクチン大議論会 森内氏の資料
ワクチン大議論会 森内氏の資料

以下、私の疑問です。

重症化を予防する効果があるとしても、効果の持続については確立されていません(下記サイトより添付文書参照)。それについては、どう考えているのでしょうか。

添付文書より

副反応については「許容できる範囲」とのことで、「5歳から11歳の心筋炎については、いずれも軽症で自然に治る」と言っていましたが、本当にそうでしょうか。

厚労省が公開している副反応疑いの報告には、報告医師が「事象を生命を脅かす」と分類したり、「今後ペースメーカーを必要とする可能性がある」と書いている心筋炎の報告もあります(下記参照)。これらも軽症といえるのでしょうか。

「コロナ感染により急性脳症が発症する事例が増えている」という件については、ワクチン接種後の急性脳症も海外から報告されているのですが、それについてはどのように考えているのでしょうか。

ワクチン接種後の急性脳症に関連した事例については、下記の記事で取り上げました。

以下、一部を書き出します。

厚労省サイト ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)10月7日資料

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html

資料1-3-4 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注5~11歳用) (全6ページ)

事例:2 11歳男性 コミナティ筋注3回目接種 ロット番号:FR4267

本ワクチン中のSARS-CoV-2 mRNAは髄液中に移行しないが、これまでに海外から本ワクチン接種後の急性脳症の報告がされている。
新型コロナウイルスワクチンが細胞性免疫を活性化し、hyperactive encephalopathyを発症させる可能性は残されているが、現時点では急性脳症が新型コロナウイルスワクチンの接種によるとの最終的な結論は出されていない。
急性脳症発症早期の髄液や血清中の各種サイトカイン濃度上昇の所見があると、免疫賦活化が発症している傍証となり、hyperactive encephalopathyが発症した可能性は高くなるが、現時点でこれらの所見の情報がなく判断できない。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000998633.pdf

現時点では急性脳症が新型コロナウイルスワクチンの接種によるとの最終的な結論は出されていませんが、「これまでに海外から本ワクチン接種後の急性脳症の報告がされている」と書かれています。

急性脳症にならないためにワクチンを接種しようとしても、ワクチン接種により急性脳症になる可能性もあるなら、心筋炎などの副反応も含めて考えたら、接種する方がリスクが高くなるのではないでしょうか。

さらに森内氏は、「基礎疾患のある子にしっかりと接種することが大切」だと言っていましたが、6ヶ月から4歳用のワクチンは、海外での健康小児を対象とした臨床試験が2021年3月から始まり、まだ継続中。基礎疾患のある小児のデータは、まだないと思います。

5歳から11歳の死亡事例では、1例目(11歳)は常に人工呼吸管理、2例目は喘息様症状で薬を服用している子でした。基礎疾患のある子に対する接種の安全性については、どのように考えているのでしょうか。

森内氏は、接種ミスの可能性についても触れていました。ミスの可能性については、以前の記事で取り上げています(下記参照)。


ワクチン大議論会 森内氏の資料

森内氏が最も強調していたことは、「助かるはずの命を失わせないためには、通常の診療が行える環境を整えること」だったと思います。

大人が子どもたちのためにするべきことは、心筋炎などのリスクがあり、効果の持続期間が確立されていないワクチンを接種させることではなく、通常の診療が行える環境を整えることではないのでしょうか。

結局、森内氏は、「接種の推奨は妥当だと考えているが、努力義務という言葉を使うことには反対」ということでした。

「努力義務」とされると義務のように思われますが、義務ではありません! 接種するかは、本人や保護者が決めてよいのです!!