私が田舎に住んでから大嫌いになった虫
ある虫を徹底的に嫌いになったワケ
山と山の合間を縫って走る街道沿いの田舎に住んで早4年。
所変われば出る虫も変わるもの。
私の住んでいる所は標高も高く800以上。
冬はマイナス10度は行くところ。
寒いせいか、越冬するのに、その虫が家の中にたくさん入ってきます。
以前に住んでいた場所ではあまりお目にかからなかったその虫とは、カメムシなのです。
引っ越してきた春先。
布団を干すと、取り込む頃には2、30匹はかるくくっついてました。
そして冬が近づいてくると、家の中にだんだん侵入してくるわけです。
窓ガラス、ピタっとしめても、開けると隙間にびっしり並んでいます。
洗濯物を干せば必ずどこかに潜んでいます。特に黒いもの。
本や紙、ダンボールの隙間など入れるところにはだいたい入ってます。
ストーブをつけて部屋が暖まると、部屋中ブンブン飛びまわります。ご飯中なんかに急にボトっと落ちてきたりして、家族を絶叫させます。
汁やおかずなんかを鍋に残したまま蓋をしないと、中に入ってることもあります。
私はそれで温め直した味噌汁を飲んでカメムシを噛んでしまったことがあります。自業自得と言えばそれまでですが、あまりにも悲惨な事故でした。
要するに、カメムシの何が嫌か。
ニオイです。
あのニオイがなきゃ、多分普通の虫として迎えられるんです。
あの臭さには保身もあるのでしょうが、私に言わせれば、あれさえなければ捕殺されることもなく、もっとぬくぬくと生きていかれるのに。と思ってしまいます。
カメムシの捕りかた その1
これは、ガムテープが一番てっとり早い!
1日に100匹近く捕ってしまう時もあるので、結構消費しますが、一番とれます。とったらしっかり密封してしまわないと、体から出す油で粘着力が弱まって脱出するので、容赦なくやって下さい。
カメムシの捕りかた その2
ペットボトルにポトっと落とす!
これは人から教わったやり方ですが、ガムテープを消費せずにすむし、カーテンや壁なんかにくっついてるカメムシを捕るのによい方法です。
くっついてるカメムシの下にペットボトルの口を当ててすくうようにすると、ポトリと落ちてくれます。這い上がってくることはないので、次々に捕れますよ!
でも、蓋を忘れずに。水も入れない方がいいです。こぼれたら悲惨です!そして捕った後は、そのまま燃えるゴミとして棄てます。自治体によると思いますが、汚れたプラは燃えるゴミでOKなのでそのまま捨てられてとても便利です。
サシガメにも注意!
うちの小3息子。私がガムテープでカメムシを捕っていると、可哀想と言って外に捨ててくると言って持っていきます。
そんな彼が恩を仇で返された話。
子供たちと、ご飯の用意をしていると、例によって、どこぞに隠れていたカメムシが、洗い桶の中でアメンボのようにもがいていました。それはサシガメという種類で普通のカメムシよりは細長い体をしています。匂いはあまり出さないのですが、肉食と言われており、他の昆虫を襲って食べます。ガムテープで捕ると、なんだかギシギシと音を立てるのが不気味です。
そんなサシガメを、「外に捨てて」と言うと、「今助けてあげるよ」と指を一本出して掴まらせようとした息子。
途端に「イテ〜っ!!」と叫びながら手をぶんぶん振っています。何事かと思っていると、「なんか噛まれた〜」と。
人も刺すのか?と慌てて調べると、普段は攻撃性がなくても、触ったりした時に刺す事があり、蜂に刺されたのと同じくらいの激痛が走るとのこと。それは痛いわ…
刺された所はポツンと赤くなっており、痛みが落ち着けば、後はかゆくなるぐらいで済むらしい。腫れや痒みが強い場合にはムヒなどの薬でも対応可のようです。
うちの子の場合は、少し腫れましたが、痒みもその日だけで治まってくれてほっとしました。
4年カメムシと共同生活をして、サシガメに刺されたのは初めてでしたが、その後は前より念入りに服や手袋、靴の中などカメムシたちが潜んでいないか確認するようになりました。
カメムシの多い地域に住んでしまった方、なかなか慣れるものでもないですが、人間を毎年パワーアップして、負けずに過ごして行きましょう。
赤ちゃんグッズをほとんど処分してしまったので、これから産まれる子のために使わせていただきます!