SANU 2nd Home 八ヶ岳
日々を生きていく。毎日の繰り返しによって生きていく。
じっくり味わいたい何かはないのだが。日常に足を着け。
人生を通して味わいたいものは何か。
SANU 2nd Home
今回僕は友人の誘いで八ヶ岳へ向かった。天気を行きの車で眺める。
山梨と長野の山々に囲まれた地形なのでさぞ寒いことだろうと。
気温は7℃、しっかり寒い。
いつもとの違うのはその寒さに少しワクワクしてることだ。
SANUのことは1年ほど前に読んだCEOの福島さんの記事で知った。
人間らしく豊かで健康な日々を過ごす事
持続可能な生活様式を見出す事
都市から自然に繰り返し通う事
暖かくも強いメッセージを見て、当時観光業界に従事していた僕に
突き刺さって、それ以来ファンとしてラジオや記事を読んでいる。
山はまだまだ雪が残り、静かな空気と共に広がっていた。
到着すると想像よりも大きな窓が特徴的なキャビンが迎えてくれた。
扉を開けると木のいい香りがする。ずっと深呼吸したくなるそんな香り。
使い勝手の良さそうなキッチン、暖かい温もりの電球。
何よりもぱっと目が釘付けになったのは大きな窓。外から見るよりも大きく
光をたくさん受け止めていて、気持ち良いという言葉がもれる。
こんな暮らしがしたい。心の底からそんな気持ちが湧き出る。
窓を開けると、気温7℃とは思えない澄んだ心地よい風が入る。
レコード、ソファ、ベッド、キッチン。心地よい空間そのもの。
自然が主役として自然の中に溶け込んでいるような感覚の窓。完璧。
人生の感度を高める場所
学生の頃、旅というものは日常の感度を高めるものだと考えていた。
というのも旅での体験が自分の感覚を研ぎ澄まし、時には新しいアンテナを与えてくれたり、動きやすく軽やかにしてくれるものだったからだ。
常に人生とは素晴らしいものという考え方のポジティブで能天気な僕だが、たまにその感度が落ちていく。そういう時は非日常に行き感度を取り戻す。
ピントを合わせてくれるグラスのようなもの。と思っている。
このSANUでの時間はまさに心と身体の健やかさが戻っていき感度が戻る
そんな感覚のする場所。
夜は仲間と地元の美味しいお肉を焼きワインを飲んで
ゆっくり時間を楽しんだ。
朝の深呼吸、一番の贅沢
朝こんなにスッと目が覚めたのはいつぶりだろうか。
まだ暗いがすっかり眠れたので、シャワーを浴びお湯を入れた。
しっかり手に馴染むコップに暖かいお湯を注ぎ窓から外のテラスへ。
シャワー浴びてる間に少し明るくなって、獣の声も起き始めた。
この深呼吸は贅沢だ。吐く息だけを意識してゆっくり体の空気を押し出す。
のんびりと焦ることはない、なぜなら時間はまだあるのだから。
じっくりと肺から押し出した空気は白くどこかへ、代わりに鼻から一気に冷たくも心地のいい澄んだ空気が入ってくる。折りたたまれ頭の中へ体の先へ
3回ほど繰り返したら頭が取り替えられたような感覚を得る。取り戻した。
これが1番の贅沢だ。
と思いながら外の空気で飲みやすくなったお湯を体に流し込んでいく。
自分がじっくり味わいたいのは
この生きているという感覚なのかなと。この朝の深呼吸のような。
最後に
SANU 2nd Home今まで滞在した場所の中でも群を抜いて心地よさがありました。自然に溶け込んでいるあの空間を体験できてよかった。
ぜひチェックしてみてください。
写真提供
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横浜→中野 現在はイベント運営企画,組織マネジメントをしています。