日本が日本である為にやるべきコト ※長文
借金という言葉をそのまま読むと「金を借りる」となる。
人はどうも金を借りるというワードにばかり気を取られて、何の為に金を借りるのかはあまり注目しない。
私は金を借りる理由というのは2通りあると思っている。
生活を【維持】する為の借金なのか、それとも起業のスタートアップの為の資金等、未来【投資】となる借金なのか。
生活を維持する金としての借金はゴールが見えている。破産だ。返す当てのない減るばかりの金を時間稼ぎに借りているのだから。
一方、未来への投資的意味合いの借金は返す当てはあるのだ。それが当たるか当たらないかは置いておいて、なんらかの計算が立つから金を借りてまでやる。要は時短として借金を使う。そういう使い方だと思う。
コレを今の日本に当てはめるとどうなるだろうか。
今、PB(プライマリーバランス)黒字化だ!と財政健全化を目標にしているけど、国の財政はバランスが取れました。では、国民の暮らしは良くなりましたか?というと私は満足には程遠いと感じている。
国民の生活が良くなってくると、消費が増え経済も回り始め税収も増えるのは、理論ではなく現実だ。
一方、不景気時に消費税が上がる度に消費が減り経済が悪くなっていく過去の例はたまたまと言うには虫が良すぎるほど正確な【データ】として残されている。
この国の失敗とは何か。
私みたいなズブの素人に指摘されたくもないかもしれないが、人々の生活が苦しい中での増税(特に消費税)は経済のブレーキとなるというコト。そして、遅きに失したかもしれないが、人づくりを軽視し経済ばかりを重視しすぎたコト。
日本は幸いにも自国通貨が発行できる国である。よく国債発行などで引き合いに出されるギリシャの様にユーロと円の違いはそこにある。
そして、国債を発行するとジンバブエの様になるぞというハイパーインフレを危惧する方もいるが、それは極端な例であるとも言える。ぜんざいに塩を入れると甘みが増すからと言って大量の塩を入れるとそりゃ辛くて食べられない。何事もバランスだ。
話が逸れたから本筋に戻すと、今の日本には武田信玄のこの言葉を贈りたい。
「人は城、人は石垣、人は掘」
つまり、人がいて初めて国が成り立つ。
2025年は団塊の世代が後期高齢者となる。
つまり、今は壺型の人口ピラミッドがこのままだと逆三角形となる。つまり、少ない現役世代がその何倍もの高齢世代まで支えていかなければならないというコトだ。
人がいない=国が成り立たない。
コレは決して言い過ぎではない。
倫理観も大切だが、生物的にも科学的にも出産ができるのは女性のみである。
この事実に向き合うならば、女性に新しい命が宿った場合、その生命がこの世に生まれてくる。そして生まれてきてからの独り立ちするまでをしっかり保証する。これは大事だと思う。婚約の有無に関わらず「産みたい」と思うとしっかり出産そして育てられる、また、本人が育てられない場合でも国としてしっかり命を預かり育てていくシステムを整えて行く。それくらいしないとこの少子化の流れは変わらない。
そこに対して差別だ偏りだという議論は個人的には不要であると考えるし、何よりもうこの国には時間が無い。
そして、これから社会を担う子供達に対しては教育に力を入れる。
それはもちろん質もそうだが環境もだ、どこに生まれてもどの家庭に生まれても経済的、環境的理由で学びに差が出るのは良くない。学びたい人間が学べないという学習格差を生み出してはいけない。
さらに言えば日本には資源がない。
そのハンデを埋めてきたのは科学技術だったはずだ。
しかし、今の日本はどうか。
研究では飯が食えないと海外へ流出したり、転職をしたり、本来は生まれるべく技術が人不足という機会損失により生まれていない可能性がある。この流れを止め国内で研究開発が出来る環境を整える。そこに力を入れていくそれが必要ではないか。
世の中は集中と選択である。
今、日本が国して選択して集中すべきは【人づくり】である。
財政健全化も大事だろうが、今やるべきはそこではなくて、人づくりに集中して力を向ける。その為には国債発行も辞さないという覚悟と、それを後押しできる政府の誕生である。
順番が逆なんだ。
いくら国が富んでも、人も増えないでは未来はない。
人が育ち、技術が進み、国としての強みが生まれて初めて真の繁栄ではないのか。
強い国とは武力だけでは無い。
強い国とは自分たちに価値を見いだし、他の国と異なる独自の力をつけるコトだ。
今の日本はどうか。
全く真逆ではないか。
世界の真似をして世界の平均に合わせて、少子化は進み未来の展望が抱けず更に少子化は進む。
これを逆にする。
真に日本の未来を考えるならそれしかない。
国債でもなんでも使って徹底的にやらないと国がもたない。
日本が日本である為に。
今できるコトは徹底的に人づくりに力と金を集中して使っていく。コレしかない。
2025年。
今この瞬間からこれを考え行動してみませんか?日本が日本である為に。
ほいたら、また。
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