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【DXと業務効率化~RPAとBPR~】#1 RPAとは?

分析屋の高橋です。

私の方で連載していくテーマとしては、「DXと業務効率化~RPAとBPR」というテーマを掲げました。
DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた取組みとして、「業務効率化」に関するnoteを書いていきたい思っております。

<デジタルトランスフォーメーション(DX)の定義>
経済産業省では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を以下のとおり、定義している。
■企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

<RPAって何なの?>

RPAとは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略で「コンピューター上で行われる業務プロセスや作業を人に代わり自動化」する技術のことである。
人間が繰り返し行うクリックやキーボード入力など定常的な業務が自動化できることから、仮想知的労働者(デジタルレイバー)とも呼ばれている。

今や「一度は聞いたことがある!」という方が多い「RPA」は2018年から大きく国内に広まっていったような印象がある。
WinActor(2013年NTTデータグループリリース)をはじめ、UiPath(2017年日本支社設立)、Automation Anywhere(2018年日本支社設立)など海外製品の日本支社設立も関与して本格的に国内に普及が始まったのではないかと推測される。

私自身も2018年1月からRPAに携わり始めた一人である。
私も始めは全くの無知の状態からのスタートだったが、徐々にRPAというものを知っていき、実際に活用していきながら少しずつ効果的な活用方法を実行し、現在に至る。

RPAの需要が増えてきた背景には将来的な人材不足に備え、「生産性を上げていきながら今までの働き方を変えていく」という実現に向けた一つの手法なのではないだろうか?

<RPA適用可能な操作のおさらい>

では、簡単に適用可能な操作をおさらいしてみよう。以下の操作が挙げられる。自分の業務の中でこれらの業務がないか、思い浮かべてみよう。
または、業務をやっている最中にこれらを意識しながら取り組んでいくのも良い。

・キーボードやマウスなど、パソコン画面操作の自動化
・ディスプレイ画面の文字、図形、色の判別
・別システムのアプリケーション間のデータの受け渡し
・社内システムと業務アプリケーションのデータ連携
・業種、職種などに合わせた柔軟なカスタマイズ
・条件分岐設定やAIなどによる適切なエラー処理と自動応答
・IDやパスワードなどの自動入力
・アプリケーションの起動や終了
・スケジュールの設定と自動実行
・蓄積されたデータの整理や分析
・プログラムによらない業務手順の設定

<RPAのクラス>

RPAは段階的に3つの自動化レベルがあり、各クラスに分かれていると言われている。現在はクラス1ですが、徐々にクラス2に移っていっているのではないかと思う。

クラス1:定型業務の自動化
 ⇒Webサイト及びシステムへの入力・登録・検索・抽出やExcelやシステム       
  での確認・判断、各業務システム内操作の自動化

クラス2:一部非定型業務の自動化
 ⇒RPAやAIの技術を用いることにより非定型作業の自動化
  自然言語解析、画像解析、音声解析、マシンラーニングの技術搭載
  非言語データの読み取りや、知識ベースの活用も可能

クラス3:高度な自律化
 ⇒プロセスの分析や改善、意思決定までを自ら自動化するとともに、
  意思決定ディープラーニングや自然言語処理

各RPAツールベンダーも日進月歩で新機能の追加やインタフェースの改善も行っていてユーザーにとっても使いやすい形になってきている。機能面で多少優劣はあるものの大事なことは「RPAを正しく使う」事である。

<RPAを正しく使うとは?>

では、RPAを正しく使うとはどういうことなのか。
現在社内で使われているアプリケーションやシステムとRPAツールの相性を確認する事が第一に必要となる。
アプリケーションやシステムによってはRPAによってはオブジェクト認識が可能なものや画像認識でしか操作を記憶できないものが存在する。
この2つの手法のメリット・デメリットも理解し、使い分けながら、RPAを開発する事が正しく使う第一歩となる。

RPAツールのライセンス利用料が高くなれば、このような機能も性能が高くなる傾向がある。(その他、統制管理面やセキュリティ面によっても価格により違いがある)
ですので、まずはRPAツールのトライアルを活用し、今、使用しているアプリケーションやシステムとRPAの相性を確認する事が費用対効果の面でも大事である。
新たに登場するRPAもどのようにアプリケーションやシステムを認識しているのか、確認することも覚えておくと便利だ。

<オブジェクト認識とは>

オブジェクト認識は、アプリケーションやWebページなどの構造解析をRPAツールが行い、構造の情報を元に指定したオブジェクトを特定し、操作させる方法である。

オブジェクト認識のメリットとしては、
・見た目やレイアウトが変化しても対象オブジェクトを特定できる
・画像認識では同一のものと認識される可能性があるオブジェクトでも
 特定できる
・一意に特定することさえ可能であれば正確に操作ができる
などが挙げられる。

逆にデメリットとしては、
・RPAツールに対象アプリケーションを構造解析するためのAPIが備わって
 いる必要がある
・ターゲットとなるアプリケーションが限られる
・RPAの開発にある程度の技術的なスキルが求められる
などが挙げられる。

<画像認識とは>

画像認識は、デスクトップ画面から、こちらが指定した画像との一致を探して、対象オブジェクトを特定する方法である。
対象となる画像キャプチャをあらかじめ登録し、RPA実行時にデスクトップ上で画像判定を行い、操作を行う。

画像認識のメリットとしては、
・どんなアプリケーションでも操作することができる
・人間が行う動作をそのまま置き換えれば良いので、技術的な知識やスキル
 がなくでも開発できる
などが挙げられる。

逆にデメリットとしては、
・対象物の見た目が変わったり、PCの解像度が変わると対象物を見つける
 ことができない
・見た目の変更に応じて、RPAで設定した画像キャプチャを修正する必要が
 ある
・別のウィンドウなどで対象物が隠れていると対象物を探すことができない
などが挙げられる。

<さいごに>

最後までお読みいただきありがとうございます。
以上がRPAについての簡単なご紹介となります。
RPAをどのように使っていくかにより導入費用も変わってくるかと思います。

外部の支援を受け、開発も全て委託するとなれば継続的なコストもかかります。理想は現場の社員がRPAを使えるようになることが費用対効果的にも良いと思います。
現状はRPAを含むITリテラシーが足りないとか、業務が忙しくてRPAを活用する時間がない等の問題があると思います。

共にこれらの問題解決に取り組み、一つでも多くの企業がRPAを有効活用し、人手不足の解消となるサポートを行っていきたいと思っております。

また、業務効率化に関するお悩みご相談ください!
弊社へのお問い合わせは<コチラ>までお願いいたします。

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