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OSS-DB(silver)受験体験記

皆さんこんにちは。分析部の岩﨑です。
今回はOSS-DB(Silver)の受験記録について紹介します。


1.OSS-DBとは

OSS-DB技術以下のサイトを引用すると、以下が書かれております。

いま世界で最も導入件数が増えているオープンソースデータベース「PostgreSQL」に関する技術力と知識を、公平かつ厳正に、中立的な立場で認定するIT技術者認定資格です。

https://oss-db.jp/

上の文章中にある「PostgreSQL」という単語はSQL使ったことがある人であれば聞いたことがある言葉かと思います。
リレーショナル データベース管理システム(RDBMS)の一つでして、「PostgreSQL」の他にも「Oracle Database」「MySQL」などが挙げられます。

OSS-DBには2種類のレベルがあります。

・OSS-DB Silver
  PostgreSQLを利用したデータベースシステムの設計・開発・導入・運用ができる技術者であることを問う基本資格である。
・OSS-DB Gold
  PostgreSQLを利用した大規模データベースシステムの改善・運用管理・コンサルティングができる技術者であることを問う資格である。取得には、OSS-DB Silverの合格が必要である。

wikipedia

このうち、私が受験したのはSilverになります。Silver→Goldの順に難しくなっていきます。

▼受験資格
特になし

▼受験時間
90分(内5分はアンケート記入ありなので試験時間は実質85分)

▼合格点
100点満点中64点以上
(50問あり、32問以上正解)

受験はCBTなので試験は通年であり、会場が空いていれば自分の好きな試験を受けることができます。
ITパスポートや基本情報技術者試験のような雰囲気だと思ったらよいです。

2.受験のきっかけ

私の所属する分析部での推奨資格一覧をみてこの資格の存在を知りました。
個人的には「Oracle Database」を使う現場に長くいたので、正直なところ「PostgreSQL」を使うことがありませんでした。しかし、前の現場では「PostgreSQL」を使用しており、知識を試したいという想いで受験を決めました。

3.試験範囲

▼試験構成

 S1 一般知識(16%)8問
 S2 運用管理(52%)26問
 S3 開発/SQL(32%)16問

章だけ書きましたが、詳しいSilverの出題範囲は以下のHPを参照してください。

4.勉強始める前のスペック

 (1)  SQLの文法は大体読める(DML文、DDL文、DCL文)
 (2)  正規化は学習済
 (3)  テーブルは作ったことはあるが、ただ作っただけ感が否めない。。
 (4)  コマンドの知識がほぼゼロ

上の試験構成に当てはめると、
上記3章のS1は(2)、S2は(3)(4)、S3は(1)が関係するかと思います。
S1とS3は知識がある程度あったのですが、S2の運用管理についてはほぼ無知でした。
なおかつ試験問題の52%が運用管理の出題なので、ここを勉強しないと合格は厳しいと感じました。コマンド覚えるのがとても苦労しました。(コマンド多い・・)

5.勉強内容

▼受験勉強期間
約2ヶ月(合計約40時間)

▼勉強で使用した教材

  • 参考書
    → OSS教科書 OSS-DB Silver Ver.3.0対応
     ※現行の試験は3.0なので、古本屋等で2.0を買わないように気を付けてください。(2.0は試験範囲が狭いので)

  • サイト
    → サンプル問題
      https://oss-db.jp/measures/sample#silver

6.それぞれの章の勉強方法

S1 一般知識(16%)
問題集見る感じ、正規化の問題やSELECTってDML、DDL、DCLのどれだろう等、知ってる内容が多かったのが印象的でした。ただ、Postgreのバージョンのことについてはあまり知らなかったのでこれを機に勉強しました。範囲が比較的狭いのもあって勉強時間は合計約5時間でした。

S2 運用管理(52%)
見ての通り配点が高いところです。最初のS1見て簡単そうだと思ってたらこの章にやられました。コマンドの意味やこういう場面ではどのコマンドが適切かだったり、テーブルの権限問題だったり、バックアップ方法等、どれを見ても知らない問題のオンパレードでした。ここは問題集やサンプル問題を解いてひたすら覚えていきました。実際にPostgreを動かして確かめると理解が深まったかもしれませんが、ほぼ問題を解くことで必死でした。勉強時間は合計約25時間でした。

S3 開発/SQL(32%)
S2に気を取られてあまり勉強できてませんが、こちらはSQLのコマンドの問題があったので、既知の部分が多く、S2に比べると圧倒的に楽でした。問題集みると問題文のSQLを叩くとどんな結果になるかという問題だったりと文法がわかると解ける問題が多い印象でした。S3も配点はそれなりにあるので文法はおろそかにせず、確実に点が取れるようにしていきましょう。勉強時間は合計約10時間でした。

どの章にも言えることは問題を解いていき、間違えた問題を繰り返しました。
この試験だけに限ったことではないですが、間違えた問題は復習を怠らず、次同じような問題が出たら必ず解けるようにしておきましょう。
コマンドを実際に動かして確かめると理解度が増すかと思います。

7.試験当日

試験10分前に受付をし、ITパスポートや基本情報(CBT版)を受けた時のような雰囲気でした。ただこれらと違うのは電子署名をすることやカメラで顔写真を撮られることでした。そこでやらかしたことですが、顔写真撮られることを全く知らず、無精ひげのままで試験会場に来てしまいした。そしてその姿のままパシャリと撮られました。何に使うんだろうと思いつつ、試験会場のPCのある部屋に案内されました。

85分で50問であり、試験問題のことは守秘義務があるのでそれに抵触しない程度の感想を書いておくと、時々長い時間かけて考える問題もありましたが、基本的には答えをすぐ導ける問題が多いので、時間が足りないということはなさそうでした。早く終われば途中退出も可能でした。

試験終了後、画面に自分の得点と結果が表示されます。
結果は合格で安堵しましたが、この瞬間はドキドキが止まりませんね。

印刷ボタンを押して退出して係の方から得点結果の書かれている紙が渡されます。
「合格」と書かれており喜んだのですが、そこで悲劇が起こりました。

なんと結果の横には試験の前に撮られた写真が載っており、それは無精ひげ姿の自分だったので、それさえなければ素晴らしい1日だったのにと思いました。
ですので、試験の他にも身嗜みもきちんとしておきましょう(笑)

合格すると、後日認定証と認定カードが郵送されます。
とっても立派でしたので、取得できてよかったと思いました。
幸いそこには顔写真がなかったようなので安心しました(笑)

さて次はgoldなのですが、goldを取るのであればsilverを取得後5年以内に取らないといけないようなので、
取るのであれば早めに取らなければいけないですね。。

8.感想

  • SQLの文法はさらっと復習する程度でしたが、改めて認識することができて良かったです。

  • コマンドの知識が増えて勉強になりました。Postgreでできることが増えたので、次にPostgre使うことがあったら貢献していきたいです。

  • 受験料が16,500円と高かったですが、合格できたので会社から受験料全額補助されましたので良かったです。
    落ちたら自腹というプレッシャー…

9.さいごに

Postgreを使いこなせるようになりたいのであれば、ぜひ受けてみましょう!
知識を習得し、それが力になっていければと思います。
拙い文章で大変恐縮ですが、最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました!この記事が少しでもお役に立てたなら嬉しいです。



ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
この記事が少しでも参考になりましたら「スキ」を押していただけると幸いです!

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