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おかげさまで

「おかげ庵」をご存知だろうか?
その前にまず、「コメダ珈琲店」をご存知だろうか?

おかげ庵は、コメダ珈琲店の和風版のお店。
それだけの情報だと、「ふーん、そうなん。」って感じだけども、それ以上に心を惹きつけてやまないものがある。

それは、、、お団子だ。

厳密にいえば、お団子以外でもよい。五平餅とか磯辺焼きとか大福とか、その辺りのお餅系メニュー。これらを頼むと、テーブルに焼き台を持ってきてもらえる。そして、自分で焼いて、食べるのだ!

子供のころ、たまに連れて行ってもらえるおかげ庵が大好きだった。しかし、おかげ庵はどこにでもあるわけではない。コメダ珈琲店はそこらじゅうにあるが、おかげ庵はなかなかお目にかかれない。
連れて行ってもらっていたのはどこの店舗だったのか。全然覚えていないけど、おじいちゃんと会う時に連れて行ってもらえるところという印象。だから、おじいちゃんの家の近くにあったんだと思う。ちなみに、私のおじいちゃんは私の家よりも都会にある。田舎のおじいちゃんちではなく、都会のおじいちゃんちだ。そんなおじいちゃんが亡くなってからは、自動的に、おかげ庵にも行かなくなっていた。

そんなわけで、ずっと心のどこかで「おかげ庵で団子焼きたいなあ〜。」という欲望を抱えながら生きてきた私である。

そして、今日。
都会で所用ができた。
さらに、ちょっと早めに現地付近に来れた。
そして、比較的近い場所に「おかげ庵」がある!
まさに運命的な導きと言わざるを得ない!!


駅に降り立ち、地図アプリを片手に、目的地を目指す。
適当な出口から出てしまったが、なんとかなりそうだ。
あと少し。あと数百メートル。
あそこか?と思った場所に、見えるのは、黒にオレンジの文字で「コメダ珈琲店」の看板。
まさか、おかげ庵が閉店してコメダになっちゃっているの?!また引き裂かれる運命なの?!

コメダ和喫茶 おかげ庵


と思いながらさらに歩みを進めると、ちゃんとありました。おかげ庵。よかったー。

お昼時をやや過ぎたところということもあり、スムーズに入店。
さぁ、メニューを決めよう。
団子は絶対焼きたいけど、、、ん?
「ちいかわ×おかげ庵 冬のむちゃうまコラボ シロノワール むちゃうまプリン」

ちいかわ×おかげ庵 冬のむちゃうまコラボ シロノワール むちゃうまプリン


むちゃうまそうじゃん。
いやしかし、今日は団子を焼きにきたのだ。
シロノワールではない。
デニッシュにソフトクリームに団子は無理だ。
でも、数量限定って書いてるし、おかげ庵コラボだから、コメダにはないんだよなあ...。
いやいや、プリンは気になるけど、ちいかわは別にそこまで好きじゃないもんね。別に嫌いでもないけど。
と自分を宥めつつ、焼けるメニューを探す。
先述したように、焼けるメニューの中には団子以外のものもある。団子も、餡子、黒蜜きな粉、醤油がある。どうする?どうする??

団子は色んな味を楽しみたいから、それぞれの味が一本ずつ、合計3本のセットの「団子三昧」を頼もう。
昼ごはんと考えると、団子オンリーなのはちょっと少ない気もするなあ。
かと言って、磯辺焼きとか追加するのも、結局味は醤油団子と一緒だよなあ。
あとは、きしめん?食べ切れるか?

ずっと悩んでいても、時間がもったいない。
ドリンクとごはんのセットで、抹茶ときしめんを頼み、団子を追加しよう。
この後は用事があるから、そのときに間食しない!あと夜ご飯はちょっと遅めの時間になるはず!と考えれば、まあいいでしょう。


隣のテーブルにご婦人がやってきた。おひとりさまの方、意外と私以外にもいるんだなあ。さすが都会。


そうこうしていると、きしめんが運ばれてくる。

もちもちきしめんもちもち


普通にしっかりちゃんと一人前。当たり前。
若干、「これは、、、選択ミスったか?」と思いつつ、箸を手に取る。でも、あくまで普通に一人前なので。コメダ的一人前じゃないから。大丈夫。
味も美味しいですね。心なしかもちもち感が強い気がする。きしめんは、駅のホームで立って食べるのが1番美味しいと思うけど、その次くらいに美味しい。

そうこうしていると、隣のご婦人のところに焼き台が運ばれてくる。
あれ?私の方が先に頼んだよな?
あ、机がいっぱいになっちゃうから、置けないのか。きしめんを片付けるまで、団子はお預けかあ。
はやる気持ちを抑えながら、もちもちきしめんを啜る。

また店員さんがご婦人のところへやってくる。
「団子三昧と、シロノワールむちゃうまプリンです。」

?!?!?!!?!

ご婦人?!?!
団子3本とシロノワール?!?!
両方いかれる?!?!?!!?!?!

横目で確認する。
そんなに大食いの感じの見た目の方ではない。
見た目では食べる量なんてわかんないけども。
しかし、あれ?
私の想定よりも、シロノワールの大きさが小さい。
まさか、おかげ庵はスタンダードコメダとはシロノワールの規格が異なるのか?

いや、違う。
私は、ハッとした。
なぜ気づかなかった!なぜ思い出さなかった!!
シロノワールは、
シロノワールには、、、
、、、、ミニサイズが存在するのだ。

絶対、今日の最適解。これだったじゃん。
団子三昧(3本セット)とむちゃうまシロノワールミニ。
隣のテーブルから漂ってくるカスタードの香りを嗅ぎながら、きしめんに一味をふりかけ、味変する。うまい。


ちょっとへこみながらも、
まぁ、健康のことを考えたらね?
シロノワールをご飯にするってのもねえ?
と自分を慰めつつ、きしめんを食べ終える。


そのあとは、もう、すごい、楽しんだ。

わーい
わーいわーい



団子を焼く。

というか。

用意してもらった団子を
用意してもらった焼き台に並べ、
用意してもらった餡子を乗せたり
用意してもらった醤油や黒蜜やきな粉をつけたりするだけなのだが。

それが楽しいのだ。

たのしーい
黒蜜たっぷり
めっちゃ上手👏

ただ、1人でもじゅうぶんたのしいのだけど、
上手に焼けた時にこの喜びを分かち合うことができないのはちょっとさみしいので、今度は誰か連れて来ようと思いました。

でも、今日はひとりだからできたこともある。
黒蜜きな粉の団子に餡子を乗せて、さらにその上からもう一度黒蜜をかけ、きな粉をまぶし、スペシャル特製団子の完成だ!やったー!ってやってた。これは、いささかはしたないので、他の人と一緒だと出来ない。

ということは、誰かと一緒に団子が焼けた喜びを分かち合う回と、ひとりで網の上の団子と向き合う回の少なくとも2回は開催しなければならない。忙しいなあ。

痩せたい痩せたい言いつつ、こうやって美味しいものを探して食べ歩いてしまう。

おかげさまで、本日もデブです。

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