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アンコール遺跡群バイヨン寺院の造り方方法をご紹介いたします。
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バイヨン寺院は、カンボジアのアンコール遺跡群にあるクメール王朝の寺院で、特に巨大な四面仏の石像で有名です。12世紀末から13世紀初頭にかけて、ジャヤーヴァルマン7世によって建立されました。その建設方法について、ベンメリア遺跡の近くにあり、石の切り出しところの現場が記録残されています。運が石を運んで来ました。
1. 建設材料の準備
バイヨン寺院は主に砂岩で造られています。これらの石材は、クーレン山(アンコール遺跡の北東約40km)から切り出され、トンレサップ川の水路を利用して運ばれました。
2. 基礎の設計と施工
• 多層構造:バイヨンは三層構造になっています。
1. 第一層:長方形の基壇(回廊)、仏教の宇宙観(須弥山)を象徴。
2. 第二層:ギャラリーがあり、壁面には浮き彫り(レリーフ)が刻まれる。
3. 第三層:中央祠堂があり、四面仏塔が並ぶ。
• 地盤整備:アンコール地域は軟弱地盤のため、砂利や木材を利用して土壌を安定させた上で建設されたと考えられます。
3. 石材の組み立て
• 積み上げ方式:砂岩のブロックを積み上げ、モルタル(接着剤)を使わずに密着させる手法が用いられました。これにより、長期間の耐久性が確保されました。
• 穴とダボによる固定:石材には穴を開けて木や金属のダボを差し込み、互いに固定する仕組みが採用されました。
4. 四面仏塔の作り方
バイヨンの特徴である四面仏像は、塔の上部に掘り出す形で造られています。
• ブロックの積み上げ:塔の基部から順に積み上げ、仏の顔の形になるよう配置。
• 彫刻の仕上げ:職人が石材の継ぎ目を巧妙に削り、顔が一体化して見えるように調整。
5. 壁面レリーフの作成
• 彫刻の順序:壁面にまず下書きをし、職人がノミとハンマーで丁寧に彫る。
• 主なテーマ:当時の戦争(チャンパ王国との戦い)、日常生活、神話など。
6. 仕上げと装飾
• 漆喰の使用:一部の彫刻には漆喰が塗られ、彩色されていた可能性もあります。
• 金箔や宝石の装飾:当時は仏像や王族のレリーフに金箔や宝石が施されていたと言われています。
7. 経年劣化と修復
• 崩壊の要因:
• 地盤の沈下
• 木の根の侵食
• 戦争や盗掘による損傷
• 修復方法:
• アナスタイローシス(元の石材を再利用しながら復元する方法)が採用され、現在も修復作業が続いています。
まとめ
バイヨン寺院の建設には、高度な石材加工技術と建築技術が使われており、当時のクメール文明の頂点を示しています。石材の運搬・積み上げ・彫刻・装飾の各工程を組み合わせることで、壮大な寺院が完成しました。
ご連絡先
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