【Illustrator】綺麗に文字を縁取る３つの方法
こんにちは！メディア制作課のVRコンテンツ＆デザイン担当のCです🍋
「文字の外側に枠線をつけたいけどIllustratorで縁取ろうとすると文字が潰れてしまう…」
といった経験はありませんか？？
今回はそんな方に向けてIllustratorで文字を潰さずに綺麗に縁取りを作る方法を解説していきます！
◉文字の輪郭に線をつけたものを「袋文字」や「縁取り文字」という
その１：線パネルで縁取る方法
文字を選択した状態でツールバーの［線］のカラーを設定すると、文字の輪郭に線をつけることができますが、線パネルなどでその［線幅］を太く設定すると、文字が潰れてしまうことがよく起こります。
これは多くの方が最初に思いつく縁取り方法だと思いますが、この状態のままでは内側の文字が潰れているため見た目があまり美しくありません。
そこで、文字を選択した状態でウィンドウから線パネルを開き、［角の形状］→［ラウンド結合］を選択します。
すると、「縁取り」の画同士のつなぎ目や距離感が適切に修正され、角ばっていた内側の角は角丸になりました。
今回は潰れてしまった内側の文字（水色の塗りの部分）に対してラウンド結合で少しだけ見た目を整えることが出来ました。
しかし、もっと線幅を太く設定したい場合や画数の多い漢字などの複雑な形状の文字に縁取りを付けたいという場合にはあまり適した方法とは言えません。
そこで次はラウンド結合を使ったもう一つの方法をご紹介します。
その２：文字を２つ重ねて縁取る方法
選択した線なしの状態の文字をコピーし、右クリックをしてから［背面へペースト］。
すると一見何も変わっていないように見えますが、コピー元の文字の背面にコピーした文字が重なりました。（レイヤーパネルで確認するか、文字をずらして確認してみてください。）
背面にある文字を選択し、前面の文字とは別のカラーを設定します。
また、前面の文字よりもフォントサイズを上げます。
先程とは違い、内側の文字（前面にある水色の文字）は潰れずに形状が保たれていますが、今回は外側の文字（背面にある青の文字）にトゲのような突起ができてしまいました。
このような場合にもラウンド結合は有効的です。
線パネルの［角の形状］→［ラウンド結合］を選択。
先ほどの線パネルで縁取る方法は内側の文字（水色の塗りの部分）が潰れるイメージで、今回の文字を２つ重ねて縁取る方法は外側の文字（背面にある青の文字）が潰れるイメージ。
後者は線幅（外側）をどれだけ太くしても、画数の多い漢字などの複雑な形状の文字に対しても、ラウンド結合するだけで文字が潰れるのを防ぐことができます。
が、背面と前面とでレイヤーが分かれているため、修正する際に両方の文字を修正しなければならないという手間がかかるデメリットがあります。
その３：アピアランスパネルで縁取る方法
最後にご紹介するのはアピアランスパネルを使った文字の縁取り方法です。
選択ツールで文字を選択し、ウィンドウからアピアランスパネルを開いて［塗り］と［線］を消します。
そのままアピアランスパネル左下の２つのアイコン、もしくは右上の三本線から［新規塗りを追加］、［新規線を追加］で新たに塗りと線を追加し、それぞれに別々のカラーを設定します。
追加した［線］が［塗り］の背面に来るよう、パネル上でいう［塗り］の下に［線］をドラッグ &ドロップで移動。
最後に線をお好みの太さに調節すれば完成です。
この方法であれば、いくら線幅を太くしたとしても、画数の多い漢字などの複雑な文字に対しても、潰れることなく綺麗に縁取ることができます。
また、先ほどのように内側の文字と外側の文字が前面と背面とでレイヤーが分かれているわけではなく１つのレイヤーとして完結しているため、文字を選択するだけで一気に修正することが可能です。
おまけ：二重縁取りの方法
先ほどは最後と言いましたが、今回はおまけで二重縁取りの方法もご紹介しちゃいます！
こちらはアピアランスパネルで縁取る方法❶~❹までの手順の続きから作成が可能ですので是非トライしてみてください！
❷で追加した一つ目の線の背面（パネル上でいう一つ目の［線］の下）に［新規線を追加］で新たに［線］を2つ追加します。
それぞれにお好みのカラーを配色し線の太さを調節します。
◉この時、一つ目の線（パネル上でいう一番上にある線）、二つ目の線（パネル上でいう真ん中にある線）、三つ目の線（パネル上でいう一番下にある線）の順で線幅を太くしていってください。
すると綺麗な二重縁取りが完成しました〜！
二重縁取りはポップやチラシ、動画のテロップなどのデザインでよく使われる装飾ですので知っておいて損はないと思います♪
まとめ
今回ご紹介した中でアピアランスパネルを使用した編集方法は、文字を潰すことなく効率的に縁取る方法としてとてもおすすめです！
デザイン制作において文字を装飾する場面は多いと思いますが、今回ご紹介した方法は、数ある装飾方法の一つとして覚えていただけると幸いです♪
ここまでお付き合いいただきありがとうございました🙇♂️🙇♀️
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