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助けを求める多くの人に手を千ではなく万

こんにちは、文教の杜ながいのきむです。
山形県長井市も本格的に雪が降ってきました❄️風邪などひかれませんようにお過ごしください♪

今回ご紹介する作品はこちらです⤵︎

「万手」1963年 セメント

一目見ただけで、強い印象を受ける独特なフォルムの今作。タイトルは万手(まんじゅ)、万の手という意味です。

女性を象った像が真っ直ぐ立ち、その頭部付近で花のように広がっているのは、デザイン的に簡略化された無数の手。

日本には、千手観音という千本の手であらゆる生き物を助ける観音様がいます。それに対して長沼孝三先生は、現実では、もっと多くの人が苦しみ、助けを求めている。それに応えるためには千手観音よりも広くて大きな慈悲の心が必要であると、「僕はね。千じゃなく、万なんだよ」と、今作を制作しています。

ユニークですが、深い洞察力が生んだメッセージ性の強い作品です。
※「万手」は長井ダム堤体脇に設置されています。

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