機材を守れ
梅雨
あまり梅雨らしい雨の降りかたではなく、土砂降りの雨が多い。極端な気候が昨今の傾向ですが困ったことです。加えて湿度の高さで不快指数が上がる上がる。毎年そこまで気にならないのですが、マスク着用の所為ですかね。この梅雨が明けるのは果たしていつになるのやら。まだしばらくは続きそうです。
レンズにカビが生える
湿度が高くなると要注意「カビ」問題です。
表現上「レンズに」と言いますが、レンズそのものではなくコーティング剤(カビの好物)や
皮脂(カビの好物!)やホコリ(カビの好物!!)によってカビが発生し湿気(水分)を得て増殖。さらにカビの菌糸から分泌される成分がレンズガラスを侵食し「傷」をつくることになります。(※1)こうなると個人ではどうしようもない。ブロアーやレンズクリーナーで汚れを除去(傷をつけないように)してまずは防衛を。
さて一方で、レンズが結露することによりカビが増殖する為の水源になってしまうのですが、撮影中の結露はこの時期よく発生します。エアコンの効いた屋内から外へ撮影場所を移動すると、冷え切ったカメラのレンズがたちまち結露を起こします。また、星空を撮影していても外気とカメラの温度差によってレンズが結露してしまうのです。防ぐ手段としては、急速な温度変化を避けること。また星空の撮影時はレンズ用のヒーターを使用します。くれぐれも結露したレンズをそのまま仕舞い込まないように。大惨事が待っています。
保管については、防湿庫が適当ですが費用もかかります。ただ、湿度を安定させる(ここが重要)ならドライボックスに乾燥剤を入れる(入れ換える)程度でも十分に管理できます。まあ精密機器ですし、カメラ機材は所持する方にとって大切なものだと思うので手間暇かけてもいいのでは。ところで乾燥剤の成分によっては錆の原因にもなります。塩化カルシウム系ですが要注意です。使用目的など確認しましょう。
いつ知ったの?
カメラ機材を放置すると悲惨なことになります。気を付けなければならないのですが、自分でカメラを所有する遥か以前に認識はしていました。どこでそんな認識をしていたのかと思えば、漫画『ドラえもん』にて、作中ドラえもんがカメラを手に「梅雨になるとレンズにまでカビが生える」(※2)とぼやきながらメンテナンスをしている場面であったり、夏休みの自由研究で友達が「カビの研究」をしていたなとか思い当たる節はちょこちょこありました。子どもの頃の知識も馬鹿になりません。
では、また。
Masa
※1 浜田信夫(2020年)『カビの取扱説明書』角川書店
※2 藤子・F・不二雄(2010年)「ドラえもん」6『藤子・F・不二雄大全集』小学館