見出し画像

時は今

アジサイ
梅雨時期のいい花です。
酸性土壌なら青色。アルカリ土壌なら赤色。
学生時代に「リトマス紙!」とか勘違いしてました。
本文作成中にWikipediaでアジサイを調べたら「逆だから注意」って書いてますね。
やっぱ何人か居たんでしょうな。

明智光秀
今日6月13日は、戦国武将・明智光秀の命日と伝えられています。
光秀は歴史愛好家ならずとも、認知度のある人物。
織田信長に仕え功績をあげるも、天下統一を目前にした信長を突如、本能寺にて討つ。直後、羽柴秀吉と交戦し敗走、農民の落ち武者狩りにあい落命。で、その日が1528年(天正10年)6月13日です。超ざっくりしていますが、よく知られているのはこんな感じでしょう。
ただ、この人物は前半生がほぼ不明。出生年も諸説あり定かならず。また、信長を討った理由も結局わからん。
要するに史料がない。当時の状況からこうじゃないの、との諸説紛々なわけですが証明出来ない。史料批判と実証主義を標榜する歴史学においては「光秀」解明は難しそうです。
一方で物語としては、作家諸氏において腕の見せ所。かつてどれ程の数の理由で「本能寺の変」が起きたことか。・・・光秀さん、大変だね。
歴史の謎が明るみになることは、興味深いし、楽しみも多いですが、何もかも開けっ広げで解るというのも寂しい気もする。
ところで最近「本能寺の変 原因説50 総選挙」(※1)なるキャンペーンが行われたらしいが、どんだけ理由があるの光秀さん!

花言葉
青いアジサイの花言葉は「辛抱強い愛情」(※2)なのだそうです。
明智光秀が信長討伐の決意表明として詠んだと俗に伝わる「ときは今 あめが下知る 五月哉」(※3)の句。同場面において、雨に濡れるアジサイがインサートされるイメージがドラマの作画的にはありそうですが、見たような、無いような。
・・・さてさて何やら意味深ではある。

では、また。

Masa

※1 福知山光秀ミュージアムHP(最終閲覧日2020年6月13日)
35,359票が寄せられ第一位は4046票で「暴君討伐説」とのこと。
※2 環境デザイン研究所編(2013年)『花の七十二候』誠文堂新光社
※3 「とき」=「土岐」。明智光秀は土岐氏の支族。「あめが下知る」=「天に下知」で明智が天下に命じる・・・と俗に言われている。(超ざっくり)物語としては、盛り上がる場面だと思いますが、現実にはありえないでしょう。ただし、光秀がこの句を詠んだのは事実(※4)。
一般に知られている本文中の句は、信長の官僚、伝記作者である太田牛一による『信長公記』の一文にある。
※4 「時は今 あめか下なる 五月哉」『明智光秀張行百韻』(『続群書類従』第17輯上 和歌部・連歌部)p.596
『信長公記』中の句とやや異なる。改竄とかなんとか。いずれもとるに足らんこと、とも。色々。

いいなと思ったら応援しよう!