【映画】「Mank/マンク」感想・レビュー・解説

久々に、全然理解できない映画だった。

というのはきっと、僕の知識不足も大きいだろう。僕は、「市民ケーン」という映画も観たことがなければ、昔の(というか今も)役者や監督の名前をほとんど知らない。だから、映画に登場する人物が、最後まで誰なのかほぼ理解できなかった。

僕がこの映画を観て理解できたことは、「主人公は、マンクという通称の脚本家」「マンクはどうも厄介者らしいけど、理由は不明。でも能力は認められているのか、仕事の依頼はある」ということぐらい。映画の中では、何か選挙が行われていたりするのだけど、それが誰を選ぶ選挙で、ストーリー上どういう意味を持っていたのか理解できなかったし、登場人物が「映画会社の人間」なのか「他の脚本家」なのか「役者」なのか「それ以外の人」なのかもほとんど分からなかった。正直2時間ちょっと、何が展開されているのかさっぱり分からない画面を眺めている、という状態だった。序盤から結構置いてけぼりにされてる感はあって、中盤ぐらいからは理解を放棄し始めてしまった。

というわけで、良いとか悪いとかの評価以前の状態で、たぶん僕はこの映画を「観た」とは言えないレベルだろうなぁ、という気がする。

デイビッド・フィンチャーという映画監督の名前は、聞いたことはあるけど、彼の映画を観たことがあるかどうかは分からない(あんまり映画監督の名前で映画を観ないから)。普段からこういう感じの映画なのか、今回の映画が特殊なのかは分からないけど、これが常態だとすれば、デイビッド・フィンチャーの映画は僕には難しいだろうなぁ、きっと。

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