【映画】「名探偵コナン 緋色の不在証明」感想・レビュー・解説

普段マンガは読まない。マンガに限らないけど、完結していない状態で物語を読むのが苦手なので、完結した物語を一気に読むことはある。

そんな中で唯一、完結していない物語で、今でも継続して読み続けているマンガが、コナンだ。コナンだけは、少なくとも完結するまでは、マンガは読み続けようと思う。

けど、新しい巻が出る度に前の巻を読み返したりしないから、基本的にもう、コナンの大きな物語にはついていけていない。一個一個の事件を面白く読んでるけど、黒の組織とか、赤井ファミリーとか、理解するの無理じゃね?と思うくらい複雑怪奇な物語になってると思うので、細かいことは完結してから(いつするんだろう?)、また一気に読んで理解しようかなー、という風に思ってる。

だから、今回の「緋色の不在証明」は非常に良い機会だった。これは赤井ファミリーの総まとめみたいな感じの話で、詳しいことは分かんないけど、恐らく今までのTVシリーズとか劇場版の映像をつなぎ合わせて構成されているんだと思う。

僕は、赤井ファミリーの話が出てくる以前からコナンの話にはついていけなくなっていたけど、赤井ファミリーの話の話はホントややこしいなと。もちろん、この映画を観る前に、「赤井秀一」「羽柴秀吉」「世良真純」「メアリー」が家族だってことは理解していたけど、それぞれがどういう流れで登場して、どうして家族だと判明して、彼らが何をやろうとしているのかみたいな話とか、来葉峠で赤井秀一がどうやって生き延びたのかという詳細とかがぎゅっとまとまってて理解しやすかった。コミックの中では、いろんな事件の中で断片的に語られるから、どうしても理解が追いつかなくなるんだよなぁ。

あと、映画の中で、赤井ファミリーと、まだ薬で小さくなる前の、小学生時代の工藤新一がビーチで会ってた話、あれ、コミックにあったっけ?全然覚えてねー。いやでも、あっただろうな、きっと。さすがに、メインのストーリーで重要になる話が、劇場版だけでしか描かれないってことはありえないだろうから。

しかし、以前何かのインタビューで青山剛昌は、コナンを連載始めた時にはここまで大掛かりな設定はなくて、連載の途中からちゃんと考えた、みたいな話をしてたんだけど、よくもまあ週刊の連載っていうハードな仕事を続けながら、当然個々の事件やらトリックやらも考えつつ、FBIだの公安だの黒の組織だのなんだのっていう複雑怪奇な設定を考えたものだなぁ、と思います。

既に僕はコナンの大きな流れからは置き去りにされてて諦めてるけど(笑)、これ、子供とかちゃんとついていけてるんだろうか?僕は、「DEATH NOTE」も、完結した後で一気読みしている時に、途中でついていけなくなって、一応最後まで目を通した、というぐらい難しい物語にはついていけないんだけど、コナンはとりあえず、コミックだけはちゃんと追っていこうと思います(劇場版は、時々テレビでやってると観るぐらい)

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長江貴士
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