新々竹取物語『かぐやのの姫』 第一章 かぐや姫降臨
原作 : 竹取物語断簡
原案 : mixi 診断市場『マイミク総出演! 劇の配役を発表します』
キャスト:
ののさん(かぐや姫)
KENICHIさん(ケンイチ、KENICHI)2役
ぬかさん(ぬか爺さん)
ガル・ヴァンさん(ガル婆さん)
のり!さん(村人役)
◎物語のあらすじ◎
今は昔。
平安朝も末期の頃、都にほど近い貧しい村の老夫婦の所から、この物語は始まります。
ある日、竹取の爺が光り輝く竹の中から女の子を見つけました。
しかしあまり気に入らなかったのか、お爺さんは切った竹を元に戻して帰ってきてしまいました。
そして月日が流れ再びあの竹林に行ってみると、そこには信じられない光景が広がっていました…
光輝く竹林。
月日が流れ竹林の竹は、全てが光る竹になっていました。
「何と雅な…(・・;」
ぬか爺さんは、その輝く竹林へと足を踏み入れて行きます。
どれくらい進んだことでしょう。
突然、どこからともなく美しい女人の声が聞こえてきました。
「私はこの竹のどれかに入っています。探して下さい…」
ぬか爺さんは腰のナタを手に持つと、目の前の立派な竹を一刀両断にしました。
バサッ!!
竹が倒れると共に、元気な男の子の声があたり一面に響きます。
「ハズレ~!オレ、KENICHI。お爺さん、オレを出しちゃったんだから、ちゃんと育ててよね☆」
ぬか爺さんの目はテン…
しかし、ぬか爺さんは気を取り直すと、
「おぉ、元気な男の子じゃわい。わしは元々男の子が欲しかったでな。この子も連れて帰るとしようw」
ぬか爺さんは背負ってるカゴにKENICHIを入れると、再びあたりの竹を切りはじめました。
しかし中から出てくるものといえば、『ハズレ』とか『スカ』と書いた紙ばかり… (○`ε´○)ぶーっ
気が付くと残る竹はあと1本。
しかしその竹を見たぬか爺さんは、前に女の子を見つけた時のことをハッキリと思い出しました。
「そう言えば、あの時の竹も細身で上品な白金の竹だったなぁ…」
以前見つけた竹を切った時、中から出てきた女の子は親指ほどの大きさで、自分たちが育てるのには小さすぎると思ったぬか爺さんは、そっと女の子を竹に戻し、竹の養生をして家に戻ったのでした。
「どれ、どれだけ成長しておろうかの?」
ぬか爺さんは優しく慎重に竹を切りました。
「おぅ、まぶしい…」
竹からは目の眩むほどの眩い光があふれだし、ぬか爺さんは驚いて尻もちをついてしまいました。
しばらくして光がおさまると、竹の元には絹の織物に包まれた、それはそれは可愛い女の子の赤ちゃんが置かれていました。
「何と愛らしい…!」
ぬか爺さんは女の子を抱きかかえると、一目散に家に走って帰りました。
「おい爺さん、もっと静かに走らないと、乗り物酔いしちゃうだろ、オレ…」
背中で罵声を浴びせるKENICHIの声も、今のぬか爺さんの耳には届きません。
あっという間に家に戻ったぬか爺さんは、息も絶え絶えにガル婆さんをよびました。
「ば、婆さんや…婆さん、林で…男の子が、女の子で…^^?…、」
まともに喋れないぬか爺さんに、ガル婆さんは
「あれま爺さんたら、(*´д`*)ハァハァしてないで落ち着いたらどうじゃ?」
柄杓の水を差し出し、お爺さんに勧めました。
ぬか爺さんはその水を飲んで一息ついた後、ガル婆さんに竹林での事を話ました。
それを聞いたガル婆さんは、二人の子供を一度に授かったことを大層よろこんで、
「それじゃこの子の名前を付けなきゃなんないな。光り輝く竹から生まれた、『輝く』という意味の『かぐや』、かぐや姫というのはどうじゃ?」
ぬか爺さんも大きく頷いて
「かぐや姫か、良い名じゃ!!」
大きな声でかぐや姫の名前を呼びました。
こうして、かぐやとKENICHIは、ぬか爺さんとガル婆さんの愛情をいっぱい受けて、すくすくと育っていくのでした。
『第一章 かぐや姫降臨 終』
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