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捨てられなかった、手紙。

 先日、『ハーフ終活』という儀式を行い、かなりのものを捨てましたが、いくらかの手紙や写真はどうしても捨てることができませんでした。

 その中に、中学生の時、風邪で欠席した日に友人が書いてくれた手紙があります。手紙は、黄色の蛍光ペンでルーズリーフになぐり書きされていました。

 3枚あります。

 1枚目には、こう書かれています。
 友人が隠れて、エロ本を買った。
 2枚目に、それはプレイボーイだった。
 そして3枚目、なぜか大きな文字で、
 キャイ~ンとだけ、書かれていました。

 捨てられへんかった。2回読み返して、どうしてもシュレッダーに入れることができなかった。中学生の手紙よね。キャイ~ンって、もう今の若者誰も知らないよ。だけど、確かにあの頃、写真撮るよというたらみんな、キャイ~ンしてたよ。あまのく~~んつって。
 電車に捨ててあるプレイボーイ、こっそり家に持って帰ってたよ。ミッションインポッシブルよ!デッドオアアライブよ!それを買うって、なかなかな度胸よね。そんな思い出もさ、もう捨てなくっちゃ。そっと、胸にしまっておくわ。グローリーデイズ。

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