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【文活3月号ライナーノーツ】みくりや佐代子「ベイビー、アイラブユー」
こんにちは。みくりやです。
ノベルメディア文活3月号、いかがだったでしょうか。
毎回素敵な小説が揃っているので、決して一日で読み切ろうとせず、急がずのんびり一つずつじっくりと読んでいただけますと嬉しいです!
そして文活の作家が輪番で担当するこのライナーノーツ。
今月の担当となりましたので、わたしが日ごろ考えている「小説について」「文章について」の個人的見解をさらけ出して書いてみます。
<目次>
*「正しい日本語」にこだわってません
*あなたの「上手い下手」は知らんけどもやな
*「愛され力」のないキャラクターは悪?
*その一文のために作品を書いています
*「ネット記事」を書くな、「文章」を書け
(おまけ)「小説を書く人」にこそ文活を購読してほしい!
毎月購読してほしいのが本音ですが、もしも「今月だけ購読してみた人」がいたとしても、その人を後悔させないようにと全力で書きました。
「正しい日本語」にこだわってません
noteでエッセイを書いている時「あなたの文章は時々文法が間違っているので読み進めるのがストレスで最後まで読めたことがありません」といったメッセージをいただいたことがあります。ショックやん。やめてーな。
突然ですが私の大切な恩師の話をさせてください。私は大学時代「教育学部 日本語教育系コース」を専攻していまして、学友のほとんどは「高校の国語教員」あるいは海外の方に日本語を教える「日本語学校の講師」になるコースでした(わたしは教員には向いてないなと早めに自覚し普通に就職したのですが)。
そこで出会ったゼミの先生、今は東京の大学に行ってしまいましたが、その先生との出会いは人生に大きく影響しました。
先生は顔が青黒くて、詩を書くのが大好きで「自分は透析患者で結婚はしたものの子供も持てないし先も長くない。生きているうちにより多くの詩を生み出したい」とよく話していました。
いつも「創作」について語り、多くの学生が興味を持つ「教育」については語りません。変わり者なその雰囲気が功を奏して(?)先生は一部生徒から慕われていました。「『死』に『詩』で勝つ!」とブラックジョークを飛ばした時はさすがにゼミ生みんな笑えなかったのだけど。
そんな先生が、ふたりきりで話していた時にこんなことを聞いてきました。
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月刊文芸誌『文活』 | 生活には物語がみちている。
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