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【文活4月号ライナーノーツ】山羊メイル「新宿の雪」
この記事は、文活マガジンをご購読している方への特典としてご用意したライナーノーツ(作品解説)です。ご購読されていない方にも一部公開しています。ぜひ作品をお読みになってから、当記事をおたのしみくださいませ。
「ノベルメディア文活」。ゲストで呼んで頂きました。山羊枠ともいう。
ありがとうございます。
ノベルメディア文活。存じておりました。
なみきさんから声を掛けて頂いた。そりゃ嬉しいですよ。また文活レギュラーメンバー複数の推薦も頂いたとのこと。ありがとうございます!
で、私は赤っ恥をかくのです。
「ただ、毎月コンスタントとは確約できないです。本業もありますし、今noteを書くペースが月に2~3です。間に合わない場合はご容赦頂いてもよろしいでしょうか」
レギュラーじゃないって。ゲストだよ。勘違い。もう。恥ずかしい。
「文活」ゲストとして恥じぬように4,000字、150㎞で投げ込んだつもりです。ボークでなければ良いのですが。
(やっぱ野球に例えるのはダメかな。オッサン臭いかな)
(テニスのサーブ、220㎞で打ち込んだつもりです)
(相撲で白鵬を平手打ち50連発したつもりです)
(ホリエモンと西村博之のケンカを仲裁し……やめておきます)
創作は依存からの脱却
昨年5月に初めて己のための文章を書き始めました。そして他の方の書くnoteを沢山読み、またTwitter経由でnoteの書き手の方々と交流をするようになりました。
凄いなと。交流をさせて頂いた方々のnoteを読む限り、皆何かに依存したり隷属していない。ありとあらゆるシステムの中で生きている私たちですが、それらのシステムに盲目的に依存している人が少ない。文章を書くという事は、物事に焦点を当てそこに己をダイブさせることだと思うのです。依存とか隷属している暇はない。
ここで具体的なシステムへの依存とか隷属と言及すると「文活」と程遠くなるのでやめておきます。ただ、このシステムへの依存/隷属、そしてそこからの逃走は今後の僕のテーマになると思います。あれですよ、平松愛理の「部屋とyシャツと私」ではなく小林明子の「あなた」であり、それも宮本浩次が歌うものという事でしょうか。ロケンロー。
今回の「新宿の雪」にも流れるテーマの一つとしました。
小説を書く理由、それはロケンロー
noteはエッセイの宝庫です。僕が好きなエッセイを読んで感じました。それは情景描写に留まっていない。そのエッセイの中で主人公である書き手と他者が衝突している。コンフリクト。その結果書き手もしくは登場する人がそのエッセイの中でで変化している。
誰が書いたか忘れましたが、物語とは主人公が井戸に落ちて這い上がるか、そのままなのか、この二つしかないと。
とにもかくにも井戸には落ちる。
情景描写だけで駆け抜ける素晴らしいエッセイもあります。それはとてつもない筆力を持った人のみが許される気がします。僕はそんな筆力はない。また、エッセイは日常を切り取る事だと思います。日常を切り取るって40代のおっさんに切り取る日常なんかないからね。
さらに僕はとんでもない噓つきと自覚しました。噓書いた方が楽しい。
切り取れる日常もないしそれを活かせる筆力もない。おまけに嘘つき。そして先ほど触れたコンフリクト/衝突。これは小説のほうが書きやすい。
そしてコンフリクト/衝突が起きるという事は現状維持ではない。現状維持を最も嫌うのって何だかわかりますか?
ロケンロー!でしょ。
ブルーハーツ、エルレガーデン、セックスピストルズ、ニールヤング、佐野元春、ボブディラン、U2、宮本浩次、スピッツ、他にもたくさん。
こいつらが現状維持を目指すかな?目指さないよね。
おお、小説ってロケンロー!だ。
つまり文活のレギュラーメンバーは皆、ロケンロー!だぜ。
というか、主催のなみきさんとよもぎさんはとんでなく無鉄砲なロケンロー野郎だ。
偉そうに文体を研究して会得する
生意気です。
偉そうに…。これ、2週間後に後悔するやつです…。
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