【能登半島地震】苑主、被災地で祈り 真如苑北陸本部で激励
※文化時報2024年1月30日号の掲載記事です。写真は真如苑提供。
能登半島地震を受け、真如苑の伊藤真聰苑主は18日、北陸本部(金沢市)に入り、被災者を激励するとともに震災犠牲者らに廻向(えこう)の祈りをささげた。
被災地の役職者や指導者ら代表教徒約700人が参集。伊藤苑主は常住本尊・涅槃(ねはん)尊像に洒浄(しゃじょう)を行い、被災者の息災安穏と被災地の復興を祈念した。
この後、伊藤苑主は内陣から参座教徒の近くへ移り、能登半島や金沢市内で被災した代表3人の話に耳を傾けた。伊藤苑主は「少しでも皆さまの力になればと思って参りました。本当に大変な思いをされましたね」と慰めた。
その後、被災者のために自ら作ったカードを手に取り、カードに記された「常住を信じ、手を取り合い、智慧(ちえ)と慈悲で越えていこう。南無真如―いつも一緒です」という言葉を紹介。「苦しいとき、つらいときは『南無真如』と祈りましょう。皆さまの祈りを私が必ずみ仏につなぎます」と力強く語り、参集した信徒に感謝を伝えた。伊藤苑主に同行して北陸入りした鳥飼尚之次期後継は19、20の両日、被災地で支援活動を行った。
過去の災害でも訪問
伊藤真聰苑主はこれまで災害のたびに被災地を慰安に訪れている。1995(平成7)年の阪神・淡路大震災では地震発生から6日後に神戸入りし、被災状況を確認。翌日には悠音精舎(大阪府高槻市)で営まれた廻向法要で導師を務め、災害犠牲者に衷心より廻向の祈りを手向けた。
真如苑は阪神・淡路大震災を機に、真如苑救援ボランティア「SeRV(サーブ)」を発足。以来、国内外のさまざまな災害で支援活動を展開してきた。
伊藤苑主は2011年の東日本大震災、16年の熊本地震でも被災地を訪問。被災者に寄り添い、共に祈る一方、避難所への支援物資の提供や炊き出しなどに取り組んできた。
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