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【能登半島地震】避難で離れた家族も再会 佛教大学学生ら報告会

※文化時報2024年7月19日号の掲載記事です。

 能登半島地震の被災地でボランティア活動を行った佛教大学は4日、京都市北区の紫野キャンパスで、現地入りした学生9人による報告会を開いた。学生らは、石川県珠洲市で開催したイベントが、地震で離ればなれになった人々を再び結び付けたことなどを伝えた。

 学生らは6月8日、珠洲市の銭湯「海浜あみだ湯」で、パンを無料配布する「パン祭り」を開き、心のケアを目的とした活動に取り組む団体と連携しながら、子どもたちを対象にした工作教室も行った。

 会場にはパン祭りの開催を知って、珠洲市から2次避難していた人たちも参加。離れて暮らす家族が集まる機会になった例や、パンを受け取る列に並びながら友人同士が近況を報告し合う場面もあったという。

工作教室を運営する学生と参加した子どもたち=6月8日、石川県珠洲市(佛教大学提供)

 いずれも社会学部現代社会学科3年の西坂理輝斗さんは「災害でつながりが切れることを知った」、重森柊太さんは「ボランティアは、人々の心のつながりをつくる機会にもなると知った」と話した。

 学生たちは、倒壊した家屋や崩落した道路を見て一様に衝撃を受け、地震を人ごとのように感じていたことを反省したり、継続的な支援の必要性を痛感したりしていた。引率した実習指導講師の後藤至功さんは「生活や地域コミュニティーの再建をどう考え、どう提案するのか。それぞれの専門領域で考えてほしい」と語り掛けた。

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