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〈社説〉社会と宗教 つなぐ赤札
※文化時報2024年6月21日号の掲載記事です。
すごい人出だった。
真言宗智山派大本山川崎大師平間寺で5月1~31日に行われた「御本尊厄除(やくよけ)弘法大師大開帳奉修」(赤札授与)。10年に1度という貴重な機会を黙って見過ごすわけにはいくまいと、上京した折に訪れた。
本尊弘法大師像から延びた「お手綱」が、大本堂前の供養塔に結ばれており、参拝者らはそれを包み込むように両手を合わせて、熱心に拝んでいた。結構な行列だったが、それと比較にならないほど長蛇の列をつくっていたのが、大開帳奉修の時にしか頂けない赤札を求める人々だった。
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