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農研センター跡地落札 大本「悲願の神殿」総仕上げへ

※文化時報2023年9月8日号の掲載記事です。

 大本(出口紅教主)は8月31日、京都府綾部市の梅松苑長生殿前に広がる「農業研究センター」跡地(約1万9800平方メートル)を取得する権利を得たと発表した。所有者の国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が行った一般競争入札で落札した。歴代教主が神域と捉え、かねて「綾の郷整備事業」を計画してきた土地であることから、教団は「千載一遇のご神業(しんぎょう)」と受け止めている。

 農業研究センターの正式名称は「西日本農業研究センター綾部研究拠点」。2020年3月に閉鎖され、農研機構が跡地の売り払いを決めた後、今年6月に入札を公告していた。

 大本は、出口すみこ二代教主(1883〜1952)がこの土地を「先になったら大本の機場(はたば)になる」と予言。出口直日(なおひ)三代教主(1902〜90)も入手を希望していたとされる。

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