noteはニュースサイトになり得るか 年末回顧で至った結論
こんにちは。宗教専門紙「文化時報」編集局です。
今回は2020年にnoteで読まれた記事のランキングを紹介します。ですが、その前に。
ランキング集計に際して、私たちは「noteがニュースサイトになり得るのではないか」という結論を持つに至りました。
ご覧いただければ分かるのですが、新聞に掲載する前の「速報」が、比較的読まれていることがわかったのです。
私たちは、「社会と宗教をつなぐ宗教専門紙」をキャッチフレーズに新聞を作っており、一般の方にも関心を持ってもらえるような宗教関係の「話題もの」を多く紙面に載せています。noteでも、そうした記事が読まれると思っていました。
noteは今年7月に始めたばかりで、公開した記事はまだ130本余り。どの記事を公開するかはまだまだ試行錯誤の段階で、「速報」ばかりを重視しているわけでもありません。それでもこの傾向を、私たち文化時報は、興味深く受け止めています。
それではランキング上位5位を発表したいと思います。第1位は、大変意外な記事でしたが、まず第5位から。
第5位:【速報】次期学長に56歳伊藤教授 佛教大学(11月11日)
佛教大学の学長人事です。とても短い記事で、大学側が発表したニュースだったのですが、教授就任1年目での異例の〝抜擢〟に着目した担当記者が、本人に連絡してコメントも取りました。まさしく「速報」でした。
第4位:なぜ「宗教専門紙」と呼ばれる新聞を100年近く作っているのか(7月9日)
一番最初に投稿した自己紹介記事です。最も長く人目に触れているのですから、ランク入りは当然と言えば当然ですが、比較的コンスタントに読まれています。文化時報のことをご存じなかった方々に、知ってもらえるきっかけになっていれば幸いです。
第3位:【速報】お寺を国有化、年内めど 浄土宗と中国財務局(9月8日)
島根県の山奥にある過疎寺院が廃寺になって解散するため、境内地などの資産を国に引き取ってもらうことが分かった、という独自ダネ。過疎寺院の窮状は仏教教団にとって長年の課題でありながら、なかなか有効な手立てが打ち出せておらず、関心の高い問題です。
第2位:「いい加減な僧侶で式が台無し」葬儀社の本音を聞いた寺院は…(10月25日)
主筆による10月24日号の社説「『チーム葬儀』の進め方」の全文。浄土真宗本願寺派の本願寺鹿児島別院・教区での先進的な取り組みを元に、弔いの現場で「僧侶が一番偉い」という勘違いから脱却する必要性を訴えました。
第1位:【速報】西山浄土宗、宗会を解散 京都西山学園巡り(7月22日)
そして第1位。他の宗教専門紙がキャッチできなかった独自ダネだったこともあり、業界では大きな反響を呼びました。伝統仏教教団には、国や地方自治体と同じように、選挙で選ばれる議会や「内局」などと呼ばれる内閣に当たる組織があります。いわば首相が国会を解散したことに相当しますので、宗教界の政治ニュースとしては大ニュースです。
それでも、ここまで読まれるとは予想もしていませんでした。もしかすると、noteユーザーは宗教と政治という〝聖と俗〟の取り合わせに、関心を持ったのかもしれません。
以上、2020年に読まれた記事ランキングでした。
2021年も、私たち文化時報はnoteをどんどん活用し、良質な記事をアップしてまいります。もし関心を持っていただけましたら、より充実した記事をお届けするためにも、サポートや紙の新聞の購読をお願いできれば、大変ありがたいです!
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