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最優秀賞に増田さん 第5回文化時報作文コンクール

※文化時報2024年11月19日号の掲載記事です。

 「災害を生かす、災害に備える~宗教の視点から~」をテーマにした「第5回文化時報作文コンクール」(主催=文化時報社、協賛=公益財団法人仏教伝道協会・公益財団法人全国青少年教化協議会・武生真宗会、後援=公益財団法人全日本仏教会・一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室)の最優秀作品賞に、光英VERITAS高校3年、増田智帆(ちほ)さんの作文が選ばれた。

 優秀作品賞は、高校生が京都光華高校3年の橋本苺花(いちか)さん、中学生が上宮中学校3年の松浦耕之助さんに贈られることが決まった。過去最多となった応募473作品のうち、15作品が入賞した。入賞者には賞状とAmazon ギフト券が贈られ、作品の全文が文化時報の紙面に順次掲載される。

 文化時報作文コンクールは、神仏を敬う心と思いやりの精神を持ち、未来を力強く生きてほしいとの願いを込めて毎年開催。来年も夏ごろから募集する。入賞者は次の皆さん。(順不同、敬称略)

 最優秀作品賞=増田智帆▽優秀作品賞=橋本苺花、松浦耕之助▽仏教伝道協会賞=小杉皐(さつき)▽全国青少年教化協議会賞=小杉皐、中村奏渚、北谷心愛(ここあ)▽武生真宗会賞=木津喜乃(よしの)▽審査員特別賞=谷まどか、立石空、岩本真祐來(まゆな)▽奨励賞=伊藤亜沙華、梅村奈穂、浜本茉莉、飯野陽希(はるき)、木村凛々花(りりか)

講評:体験を基に考える

 元日に起きた能登半島地震を念頭に、第5回作文コンクールのテーマは「災害を生かす、災害に備える~宗教の視点から~」としました。応募総数は473作品で過去最多を更新しました。中学生と高校生の皆さんが被災地へ思いを寄せてくれたことに感謝するとともに、ご協力いただいた保護者と教職員の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 文化時報は能登半島地震の発生後、約60日間にわたって記者を現地に派遣し、まさに宗教の視点から数々の記事を掲載してきました。そうした意味で、今回のテーマは私たちにとっては必然だったのですが、中高生の皆さんにはイメージするのが難しかったようです。「これまで考えたこともなかった」と、素直に書いた作品もありました。

 一方で、最大震度6弱を観測した2018(平成30)年の大阪北部地震など、実際に自分が経験した災害のことを書いてくれた人もいました。もし災害だけがテーマの作文コンクールなら、確実に入賞していた作品もありましたが、宗教の視点を欠いていれば選外としました。

 私たちの新聞は、お寺や神社が避難所や支援物資の集積場所になること、宗教者がいわゆる心のケアを得意とすることを、よく記事に取り上げています。

 これに対して、受賞した中高生の皆さんは「諸行無常」や「自利利他」といった宗教の思想を理解した上で災害について調べたり、災害の実体験や体験談を宗教精神に引き寄せて考えたりしていました。大変参考になる見方もあり、審査に当たった記者たちも刺激を受けました。

 受賞した15作品の全文を今号から順次、文化時報の紙上に掲載していきますので、中高生の皆さんはぜひ自分の作文と読み比べてください。また、宗教関係者・学校関係者の皆さまも、子どもたちならではの感性に満ちあふれた文章から、学びを得ていただければ幸いです。(主筆 小野木康雄)

主催・文化時報社
協賛・公益財団法人仏教伝道協会
   公益財団法人全国青少年教化協議会
   武生真宗会
後援・公益財団法人全日本仏教会
   一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室

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