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「婦人会」改名の寺 坊守の組織改革実る

※文化時報2023年8月1日号の掲載記事です。

 各寺院で女性が役員を務める婦人会組織「仏教婦人会」。今年3月、その改名に踏み切ったお寺がある。浄土真宗本願寺派の明行寺(福山智昭住職、福岡県大牟田市)だ。人口約10万人の過疎地にあり、婦人会員の平均年齢は70代という。改名ありきではなく、まず旧来の組織を改革したことが契機となり、坊守を務める福山智美(さとみ)さん(38)は「受け継いできたものは、必要があるなら変えてもいい」と話す。(松井里歩)


フラットな組織へ

 「明行寺仏教婦人会」には約200人の会員がいるものの、70代や80代の人が多く、かなり高齢化が進んでいた。

 改革のきっかけとなったのは、2020(令和2)年、婦人会会長の任期満了に伴い、次の会長をお願いしようと何人かに声をかけた時のことだった。いつもは頼もしい会員らが、「何でもお手伝いさせてもらう。でも会長だけはお断りしたい」と表情を曇らせた。智美さんは「これではいけない」と感じたという。

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